AMDは1月28日、主要クラウド事業者でサーバー向けCPU「EPYC」の採用が拡大していると発表した。AIやクラウドコンピューティング需要の拡大を背景に、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で、第5世代EPYCを搭載したVMやベアメタルの提供が広がっているという。
AWSは、EPYCベースのインスタンスについて、同社クラウド上で最高水準のx86性能を提供すると説明した。2018年にEPYC搭載インスタンスを初めて導入して以降、関連ラインアップを継続的に拡充しており、2025年には第5世代EPYCベースのAmazon EC2製品群を投入した。
Google Cloudは、第5世代EPYCプロセッサを搭載したC4D、N4D、H4D、G4の各VM製品群を提供している。C4D VMは前世代比でWebサーバー処理性能を最大80%向上させた。N4D VMは、従来のN2Dと比べてWebサーバー処理における価格性能比を最大3.5倍改善した。HPC向けのH4D VMは、Googleのテストでノードあたりで1万2000ギガフロップス超の性能と950GB/s超のメモリ帯域幅を示したとしている。
Microsoft Azureは2025年、Dasv7、Easv7、Fasv7の各VM製品群を公開した。これらはWebサーバーアプリケーション性能を前世代比で最大130%高めたという。HPC向けのHBv5 VMは6.6TB/sのメモリ帯域幅を提供する。ストレージ最適化型のLaosv4およびLasv4 VMは、低遅延のローカルNVMeストレージを搭載した。このほかAzureは、グラフィックス負荷の高いワークロード向けのNVads V710 v5 GPUアクセラレーションVMや、機密コンピューティング向けのDCasv6、ECasv6 VMも展開している。
OCIは、第5世代EPYCプロセッサをベースとするE6仮想マシンとベアメタルインスタンスを導入した。Oracle Exadata Database ServiceとAutonomous Databaseにも第5世代EPYCを採用し、データ集約型の企業向けワークロードに対応する。
AMDは、「2017年にサーバーCPU市場へ再参入して以降、市場シェアを継続的に拡大してきた。今回のクラウド分野での採用拡大は、2026年以降の成長に向けた基盤になる」とコメントした。