米サンフランシスコのAIマーケティングスタートアップGIGRは1月27日、プレシードラウンドで540万ドル(約8億1000万円)を調達したと発表した。マルチエージェントAIを活用した広告クリエイティブプラットフォームの展開を加速する。
今回のラウンドはグローバルベンチャーキャピタルのBRV Capital Managementが主導し、Mirae Asset Venture Investmentが参加した。エンジェル投資家として、チョンボラ氏(Krafton社外取締役、元Bill.com幹部)、Epic Gamesに買収されたHyprsenseの創業者であるユ・ジフン前代表、Crew Capitalなども加わった。
GIGRは、マーケティングの競争力は新しいツールの導入そのものではなく、成果データをもとにクリエイティブを素早く改善していく運用体制にあるとみている。こうした考え方に基づき、マルチエージェントAIを活用してクリエイティブの企画から制作、改善までを支援するマーケティングプラットフォームを開発してきた。2025年第3四半期には初の製品として「Playad」を投入した。
Playadは、インタラクティブ広告を起点に、画像や動画の制作・運用にも対応するAIネイティブのクリエイティブプラットフォーム。マーケターが配信成果から素早く学習し、その結果を次のクリエイティブにすぐ反映できるよう設計した。試行錯誤の過程で生じる不確実性の抑制を狙う。
同社は現在、Playadを通じて複数のグローバル企業との協業を進めている。今後はゲームとコマース分野を中心に、広告クリエイティブの制作量が多いマーケティング組織を主要顧客として開拓を広げる方針だ。
GIGRのチョ・ジェヨン代表は「マーケティングの成果は、クリエイティブからどれだけ早く学び、実行に移せるかで決まる」とコメントした。そのうえで「Playadを通じて改善サイクルを標準化し、デジタル広告の意思決定に伴う不確実性を減らしていきたい」と述べた。