低軌道通信衛星向けトランシーバー宇宙半導体の分解図。写真=Hanwha Systems

Hanwha Systemsは3月5日、ソウル大学および成均館大学と、防衛・宇宙半導体分野の共同研究拠点を設立すると発表した。通信向け高周波半導体や、レーダー向けの高出力・広帯域半導体の開発を進め、関連技術の国産化につなげる。

共同研究拠点は、ソウル大学の半導体共同研究所と、成均館大学自然科学キャンパス内の情報通信大学にそれぞれ設置する。

防衛半導体は、ミサイルやレーダー、軍用通信など先端兵器システムに使われる特殊半導体で、一般的な産業用半導体に比べて、より高い信頼性と安定性が求められる。

Hanwha Systemsとソウル大学は2031年までに、通信向け高周波半導体の設計技術の開発に共同で取り組む。この半導体は、通信衛星や移動型端末、無人機などでの活用が見込まれる中核部品だ。将来の戦場で、陸海空と宇宙をまたぐ超高速・低遅延・高性能の軍通信の実現に寄与するとしている。

Hanwha Systemsは2025年12月、通信向け半導体の一つである低軌道通信衛星向けトランシーバー宇宙半導体の開発を受注した。トランシーバー宇宙半導体は、軍の低軌道衛星通信を実現する中核部品で、過酷な宇宙環境下でも地上と宇宙の間の衛星通信を安定的に送受信する役割を担う。トランシーバーは、送信機と受信機の機能を一体化した装置を指す。

成均館大学とは、レーダー向けの高出力・高効率・広帯域半導体を共同開発する。対象となる半導体は、地対空誘導兵器システムや戦闘機、観測衛星のレーダーを構成する中核部品で、電波の生成や受信信号の増幅を担い、目標の探知・追跡に使われる。

用途としては、チョングンIIとL-SAMに搭載される多機能レーダー(MFR)をはじめ、戦闘機向けAESAレーダー、観測衛星のSARなどを想定している。

Hanwha Systemsは、各大学との共同研究に必要なインフラを整備し、中核技術の先行研究から技術確保、部品の製品化までを段階的に進める方針だ。産学間の人的交流の拡大や、優秀人材の採用など中長期的な協力も並行して進める。

Hanwha Systems関係者は「今回の産学連携は、防衛半導体の中核技術を国内で安定的に確保するための重要な出発点だ。継続的な研究開発と人材育成を通じて、防衛分野の中核半導体技術の自立度を高め、韓国の防衛産業の競争力強化に貢献したい」とコメントした。

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