写真=Samsung Electronics

Samsung Electronicsは1月27日、空調と給湯を一体化した高効率ヒートポンプ空調システム「EHS All-in-One」の2026年モデルを欧州市場に投入すると発表した。室外機1台で空調、床冷暖房、給湯に対応するのが特徴で、省エネ性能を前面に打ち出す。

EHSは、住宅や商業施設向けに室内暖房と給湯を提供するソリューション。空気熱と電力を利用して温水をつくる方式で、化石燃料ボイラーに比べて効率が高く、炭素排出も少ないとしている。

新製品は、水と空気を同時に活用しながら冷暖房を行い、給湯までまかなえる。熱回収機能に加え、地球温暖化係数の低いR32冷媒を採用した。SmartThingsベースの「AI省エネモード」により、エネルギー使用量の抑制も図る。

一般的には、暖房用ヒートポンプを導入した場合でも、冷房には別途エアコンが必要になるケースがある。これに対し、EHS All-in-Oneは室外機1台で空気冷暖房、床冷暖房、給湯までカバーする。空気と温水を同時に使えるため、空気冷暖房と床冷暖房の同時運転も可能だという。

利用シーンとしては、冬場に空気暖房で室温を素早く上げながら、温水で床も温められる。寒暖差の大きい春や秋には、リビングでは空気冷房、寝室では温水を使った床暖房を同時に運転できる。さらに、夏の冷房時に発生する排熱を再利用する熱回収機能も備え、給湯に使うエネルギー効率を最大2倍に高められるとしている。

本体の小型化も進めた。室外機ではプロペラファンを大型化し、高容量モーターを採用することで、ファン数を従来の2基から1基に削減。高さは従来比で約40%低い850mmに抑え、コンパクトな設計とした。氷点下でも最大65℃の暖房用温水を供給でき、マイナス25℃の厳寒環境でも暖房運転できるよう設計したという。

AI省エネモードでは、エネルギー使用量を最大17%削減できるとしている。Samsung Electronicsの家庭用EHS室内機「ClimateHub」や「Hydro Unit」とも連携する。室内機に搭載した7型ディスプレーから家庭内の冷暖房機器の状態を監視・制御でき、室温や給湯の供給状況も確認できる。

同社は、韓国市場にもEHS製品を年内に投入する予定だ。

Samsung Electronicsのイム・ソンテクDA事業部エアソリューション事業チーム副社長は、「エネルギー効率と設置・使用の利便性を高めた欧州向けEHS All-in-Oneを通じ、欧州市場の開拓を加速する」とコメントした。さらに、「今後は、韓国国内のヒートポンプ普及促進政策を踏まえ、韓国市場にも革新的なHVACソリューションを投入し、グローバルHVAC市場でのリーダーシップを強化していく」と述べた。

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