Hanwha Groupは27日、カナダ次世代潜水艦計画の受注に向け、同国の鉄鋼、AI、宇宙分野の企業5社と戦略投資・協力に関する覚書を締結したと発表した。現地の鋼材生産基盤整備や低軌道(LEO)衛星通信などで連携し、受注競争力の強化につなげる。
Hanwha OceanとHanwha Systemsは、カナダ・トロントで開かれた韓国・カナダ産業協力フォーラムで、Algoma Steel、Cohere、Telesat、MDA Space、PV Labsの5社とそれぞれ覚書を結んだ。
会場には、カン・フンシク大統領秘書室長、キム・ジョングァン産業通商資源相、イ・ヨンチョル防衛事業庁長ら政府特使団も参加した。韓国政府はカナダ潜水艦事業を国家戦略輸出プロジェクトに位置付け、関係省庁横断で支援している。
Hanwha Oceanは、カナダ最大の鉄鋼メーカーであるAlgoma Steelと、現地の鋼材工場建設や潜水艦の建造・整備インフラの整備で協力する。Hanwha Oceanの拠出額は約3億4500万カナダドル(約517億円)としている。
Hanwha OceanとHanwha Systemsは、カナダのAI企業Cohereと、造船産業や潜水艦システムに適用できる特化型AI技術を共同開発する。
Hanwha Systemsは、衛星通信企業Telesatと低軌道衛星通信分野で協力する覚書を締結した。両社は次世代の低軌道衛星通信網を開発し、韓国軍の低軌道衛星通信システム事業も共同で進める。
このほかHanwha Systemsは、MDA Spaceと防衛・安全保障向けの衛星通信および宇宙技術分野で、PV Labsとは電子光学・赤外線(EO/IR)センサー技術の高度化で、それぞれ覚書を交わした。
グローバル経営コンサルティング企業のKPMGは、Hanwhaの産業協力案が実行された場合、2026年から2040年までにカナダで延べ20万人超の雇用が創出されると試算した。
キム・ヒチョルHanwha Ocean代表は「カナダに安定的かつ長期的な鉄鋼生産基盤とインフラを構築することで、現在だけでなく将来世代にわたって信頼できる潜水艦戦力の確保に貢献したい」とコメントした。