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SpaceXは、衛星インターネットサービス「Starlink」の次世代衛星網「V2」計画を公表した。理想的な環境で最大150Mbpsの通信速度を実現し、データ密度は従来世代の100倍に高めるとしている。2027年半ば以降、1回の打ち上げで50機超の衛星を投入し、約6カ月で新たな衛星群を整備する計画だ。

ITメディアEngadgetによると、Starlinkのエンジニアリング担当上級副社長マイケル・ニコルス氏は2日、スペイン・バルセロナで開かれたモバイル・ワールド・コングレス(MWC)の基調講演で、Starlinkモバイルの目標について「衛星システムに接続した場合でも、地上ネットワークに匹敵する接続性を提供することだ」と説明した。

さらに、条件が整えば高性能な5Gネットワークに接続しているのと同等の体感を目指す考えを示した。

ニコルス氏によると、V2衛星は理想的な環境下で最大150Mbpsのダウンロード速度を提供できる。ブロードバンド級の通信速度を想定しているという。

また、V2衛星のデータ密度は既存世代の100倍に達する見通しだ。これにより、ストリーミングやWebブラウジングの体感速度の向上に加え、音声通話の安定性改善も見込む。

地上ネットワークのカバレッジが弱い極地を含む遠隔地でも、より安定した通信環境を提供できるとしている。

SpaceXは2027年半ば以降、ロケット1回の打ち上げごとに50機を超えるV2衛星を投入する計画だ。約6カ月で次世代の衛星群を構築する方針を掲げている。

Starlinkは、衛星数の拡大に合わせてネットワーク品質を大幅に引き上げ、補完的な通信網にとどまらず、地上網の代替となるサービスも視野に入れる。

あわせて、ドイツの通信事業者Deutsche Telekomとの提携も発表した。2028年からStarlinkの衛星網を活用し、欧州域内のインターネット接続格差の解消に取り組む計画という。

農村部や山間部など、既存の通信インフラが十分でない地域でも、安定したインターネットサービスの提供が期待される。

StarlinkのV2衛星網は、単なる速度向上にとどまらず、衛星インターネットが地上5Gに迫る水準を目指す計画として注目を集めそうだ。実際の商用環境でどこまで品質を確保できるかが焦点となる。

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