Lablupは3月4日、スペイン・バルセロナで開催中のMWC 2026で、英国のHPC専門企業Boston Limitedと、AIインフラプラットフォーム「Backend.AI」のEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域での販売・導入支援に関する戦略提携を結んだと発表した。
この提携により、Boston LimitedはEMEAでBackend.AIのSaaSとオンプレミスライセンスを顧客に直接販売する。あわせて導入、構築、コンサルティングなどの専門サービスも提供する。
両社は、Boston Limitedが持つEMEAでの顧客基盤とHPCインフラの販売力を生かし、現地での営業・技術支援体制を整備する方針だ。
Backend.AIは、Lablupが開発したソフトウェア定義型のAIインフラ基盤。NVIDIA、AMD、Intelに加え、韓国企業が製造したNPUを含む異種AI半導体を単一プラットフォーム上で統合管理できる。
GPUやNPUの種類を問わず、クラスター全体を単一のリソースプールとして運用できる点も特徴だ。コンテナレベルのGPU分割仮想化技術と、自社開発の「Sokovan」オーケストレーターにより、エンタープライズ環境でのAIインフラ導入コストと運用負荷の低減につながるとしている。
Lablupのキム・ジョンムク最高収益責任者(CRO)は、「Backend.AIの販売網をアジア、北米に続いてEMEAへ広げるには、現地市場を深く理解するパートナーが不可欠だった」とコメントした。
その上で、「Boston Limitedは30年以上にわたりEMEAでHPCインフラを供給してきた。顧客ネットワークと技術営業力を兼ね備えており、Backend.AIの同市場への定着を進める上で最適なパートナーだと判断した。緊密に連携し、現地顧客向けに最適な技術支援体制を構築していく」と述べた。