GoProは3日(現地時間)、同社史上最高性能をうたうカスタムSoC「GP3」を発表した。2026年4〜6月期に投入する新製品へ初めて搭載し、従来のアクションカメラ市場にとどまらず、高価格帯の映像機器市場の開拓につなげる考えだ。
同社によると、GP3は現在および今後のカメラ製品の中核を担う5nmプロセスベースのSoCとなる。GoPro向けに専用設計したもので、画素処理性能は前世代のGP2比で2倍超に引き上げた。
GP3では、小型カメラの課題とされてきた低照度時の画質と発熱の改善を図ったとしている。性能向上により、過酷な撮影環境でも高い駆動時間を確保できるとしている。
中核となるのは、動画の画素処理と低照度撮影性能の向上を担う専用NPUの搭載だ。シーン認識や被写体検出向けの専用コアも備え、周囲の状況をカメラ側で認識しながら設定を自動で最適化するという。
5nmプロセスによる省電力設計により、超高解像度・高フレームレート撮影を維持しつつ、熱効率や駆動時間でも競合製品に対して優位性を確保できると見込む。
こうした技術をテコに、GoProは「ultra-premium end of the imaging market」と表現する新たな市場領域への進出を目指す。創業者兼CEOのニコラス・ウッドマン氏は、GP3について「最先端のシネマ級性能を実現する」とし、より上位の市場に参入することで事業とブランド価値の拡大を図る考えを示した。
同社は、スポーツ愛好家やアドベンチャー層に加え、プロの映像制作者まで取り込む戦略の一環と位置付ける。GP3は、アクションカメラや360度カメラ、Vlog向け機器に加え、高価格帯のコンパクトシネマカメラも含む次世代製品群の基盤になる見通しだ。
製品管理担当シニアバイスプレジデントのパブロ・リマ氏は、GP3について「画質から電力効率まで、あらゆる性能領域でリードする」と強調した。独自の基盤技術が今後の成長を加速させるとの見方も示している。
GoProはあわせて、GP3で撮影した次世代カメラシステムの作例も公開した。GP3の投入は、小型フォームファクターを維持しながら専門機材に迫る映像表現を目指す同社にとって、大きな転換点となりそうだ。プレミアム映像機器市場でも新たな基準を示せるかが注目される。