Bitwiseのマット・ホーガンCIOが、現実資産(RWA)のトークン化市場は長期的に200兆ドル規模へ拡大し得るとの見方を示した。こうした前提の下では、XRP Ledger(XRPL)上の資産規模が大きく膨らみ、XRP価格にも大きな影響を与える可能性があるとの試算が出ている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは3日、ホーガン氏がMilk Road Podcastに出演し、足元で約260億ドル(約3兆9000億円)のトークン化市場が、長期的には200兆ドルまで拡大し得ると語ったと報じた。
ホーガン氏は、現在のトークン化市場は伝統的金融市場全体から見ればごく一部にすぎないと指摘した。世界の株式市場は約110兆ドル、債券市場は140兆ドル、不動産市場は250兆ドル、ETF市場は30兆ドルに上るとし、トークン化の成長余地は大きいと説明した。
同氏は、「トークン化市場が1万倍に拡大しても、なお金融市場全体の一部にとどまる可能性がある」との見方を示した。
また、BlackRockのラリー・フィンクCEOが「最終的には全ての資産がトークン化される」と述べた点にも言及した。ウォール街の主要金融機関では関連人材の採用も進んでおり、伝統的金融による取り組みはすでに始まっているとの認識を示した。
現在のRWA市場規模は約260億ドル(約3兆9000億円)。このうちXRPLは約4億5500万ドル(約683億円)を占め、シェアは約1.75%とされる。
仮に市場全体が200兆ドルへ拡大し、XRPLが同じシェアを維持した場合、XRPL上でトークン化される資産規模は約3兆5000億ドル(約525兆円)に達する計算だ。報道では、XRPLは機関投資家の利用を想定した設計で、最近は権限管理型DEXや権限ドメイン機能など、制度金融に適した機能の強化を進めているとした。
こうした前提がXRP価格に与える影響については、AIモデル「Google Gemini」によるユーティリティベースの分析も紹介された。XRP価格を約1.35ドル、XRPL上のRWAを4億5500万ドルとすると、3兆5000億ドル規模に達するには約7692倍の成長が必要になる。
Geminiは、ネットワーク効率が高まれば、価格が資産増加率と同じペースで上昇しない可能性があると分析した。
その上で、保守的なシナリオではXRP価格は約118ドルに達し得ると試算した。一方、より強気のケースでは、XRPがブリッジ資産や担保として機能し、活発な取引に使われるほか、越境決済や融資担保にも活用されるなら、より大きな流動性が必要になるとした。
一般に、市場では資産規模に対して10〜15%程度の流動性が必要とされる。3兆5000億ドルの資産を支えるには3500億〜5250億ドル(約52兆5000億〜78兆7500億円)の流動性が求められる計算で、これを基にするとXRP価格は245〜315ドルまで上昇し得るという仮説が導かれる。
もっとも、200兆ドル規模のトークン化市場はあくまで長期的な想定にとどまる。実際の展開は、規制環境、機関投資家の採用ペース、市場競争の構図など複数の変数に左右される見通しだ。それでも、伝統的金融の関心が高まる中で、トークン化が次世代の金融インフラとして定着すれば、XRPとXRPLの役割に対する期待は続きそうだ。