OpenAIは3月4日、ChatGPTで最も広く利用されているモデル「GPT-5.3 Instant」を刷新したと発表した。今回の更新では、回答精度の向上に加え、Web検索連携と応答の自然さを見直した。
精度面では、ハルシネーションの低減が目立つ。OpenAIによると、法務・金融などの高リスク領域を対象とした社内評価では、Web検索を使った条件でハルシネーション率が26.8%低減した。モデル単体での条件でも19.7%低下したという。
匿名化したユーザーフィードバックを基にした評価でも改善が確認された。Web検索を使った場合は22.5%、使わない場合でも9.6%ハルシネーションが減少した。
Web検索機能も改良した。更新後はオンライン上の検索結果を単純に要約するだけでなく、モデル自身の知識と推論を組み合わせ、最新ニュースや話題の文脈まで説明できるようにした。
応答スタイルでは、不必要な回答の拒否や過度な感情表現、ユーザー意図の先回りし過ぎを改善した。小説の草案作成、文章の推敲、アイデア出しといった創作支援機能も強化した。
GPT-5.3 Instantは、ChatGPTの全ユーザーが利用できる。開発者向けAPIでは、モデル名「gpt-5.3-chat-latest」として提供する。
ThinkingモデルとProモデルについても、今後順次アップデートを適用する予定だ。
前世代の「GPT-5.2 Instant」は、有料ユーザー向けにモデル選択画面の「Legacy Models」で3カ月間提供を続けた後、6月3日に提供を終了する。
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