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資産運用会社のBitwise Asset Managementが、分散型金融(DeFi)分野での取り組みを本格化させた。The Blockは26日(現地時間)、同社がMorphoプロトコルを活用した初のオンチェーンボルト戦略を立ち上げ、USDC建てで年率6%の利回りを目標に運用を始めたと報じた。

Bitwiseのマルチストラテジー責任者ジョナサン・マン氏はThe Blockの取材に対し、「Morphoの超過担保型レンディング市場に資金を配分し、収益獲得を狙う仕組みだ」と説明した。今後は、他のステーブルコインや暗号資産に加え、トークン化実物資産(RWA)、分散型取引所(DEX)への流動性供給、イールドファーミングなどへと戦略を広げる方針も示した。

BitwiseはETFで知られる資産運用会社だ。今回のオンチェーン戦略は、投資家が複雑なオンチェーン上のリスクを直接管理しにくい点を踏まえて提供するものだという。

戦略設計とリアルタイムのリスク管理はBitwiseが担う。一方、ユーザー資産はノンカストディ型でオンチェーン上に保持される。スマートコントラクトを通じて、あらかじめ定めたリスク上限の範囲内で資金を自動配分する仕組みだ。

Bitwiseは、こうしたオンチェーンボルト戦略を「ETF 2.0」と位置付けており、将来的には運用資産の倍増余地があるとの見方を示した。

競合の動きも出ている。Krakenは同日、オンチェーンボルトのインフラ企業Vedaと連携した「DeFi Earn」を投入し、最大年率8%の利回りを打ち出した。Coinbaseはすでに1年以上にわたり、Morphoを活用したオンチェーン融資を提供しているが、戦略キュレーターとしての役割は担っていないという。

Morphoの共同創業者ポール・フランボー氏は、「Coinbaseはユーザーインターフェースと提供面に注力しているだけで、戦略そのものは管理していない」と説明。その上で、「Bitwiseは戦略を自ら設計し、リスクを管理するキュレーターの役割を果たすことになる」と述べた。

The Blockによると、オンチェーンボルトは透明性と自動化を実現する一方で、スマートコントラクトの脆弱性や担保価値の急落に伴う損失リスクも抱える。従来の金融商品と異なり保険による保護はなく、同一ボルト内で貸し手同士が損失を共有する可能性がある点にも注意が必要だという。

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