AAAI 2026で「One Model 4.0」の研究成果を発表するパク・ジョン氏(SK Telecomデータ分析モデリングチーム長、写真=SK Telecom)

SK Telecomは25日、同社の推薦AI「One Model 4.0」に関する研究論文が、シンガポール・エキスポで開催中の国際会議「AAAI 2026」で口頭発表されたと発表した。論文では、利用者の行動文脈を理解したうえで推薦理由まで自然言語で説明する手法に加え、推論強化学習を実サービスに適用する方法を示した。

AAAIは、NeurIPS、ICML、ICLRと並ぶ主要なAI国際会議の一つ。2026年は約2万4000本の論文が投稿され、採択率は18%だった。

SK Telecomの論文は、投稿全体の上位約4%に与えられる口頭発表枠に選ばれた。同論文は、学会プログラムの一環としてポスター発表も実施した。

論文のテーマは、同社が独自開発した大規模言語モデル(LLM)ベースの推薦AI「One Model 4.0」だ。世界の研究者の関心が高い推論強化学習について、実際のサービス環境へどう適用するかも紹介した。

One Model 4.0は、クリック履歴や利用履歴、関心分野などの行動データを統合的に理解し、(1)何を推薦するか、(2)なぜその推薦に至ったか、(3)どのようなマーケティングメッセージを提示するか――を自然言語で生成する推薦AIという。

同社は、バージョン4.0で推論強化学習を導入したことで、推薦の説得力と精度が大幅に向上したと説明した。推論強化学習は、AIが複数の回答を自ら生成し、その評価を通じて推論能力を高めていく学習方式としている。

さらに、学習時には従来の推薦手法で活用してきた嗜好度スコア(collaborative filtering score)も併用した。これにより、LLMの推論能力と利用者の一貫した嗜好の双方を反映できるようにしたとしている。

One Modelは、2023年にバージョン1.0を初めて商用導入して以降、推薦性能と学習効率を継続的に改善してきた。バージョン4.0は現在、料金プラン推薦、Tワールド、Tメンバーシップ、Tダイレクトショップに導入している。

従来版に比べ、クリック率などの顧客反応は最大2倍に向上したという。年内にはTウジュなど、さらに幅広い商品・サービスへ適用を広げる計画だ。

SK TelecomでAT/DTデータを担当するソク・ジファン氏は、「世界的に権威ある学会で相次いで意味のある成果を示し、当社のAI競争力を改めて証明できた」としたうえで、「研究成果を実際の商品・サービスにつなげる実用的なAI研究を今後も続けていく」と述べた。

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