BYD「Seal08」(写真=BYD)

中国の電気自動車メーカーBYDが、2026年に旗艦EVのラインアップを拡充する。Oceanシリーズの「Seal08」「Sealion08」に加え、Dynastyブランドでは「Tang9」「Han9」を順次投入し、プレミアムEV市場の開拓を本格化する。米Electrekが22日、報じた。

新たに投入するのは、Oceanシリーズの最上位モデルとDynastyブランドの旗艦モデルだ。既存車種より車格を引き上げ、デザインや先進装備も強化することで上位市場を狙う。

BYDは2026年第1四半期に、Oceanシリーズのセダン「Seal08」とSUV「Sealion08」を発売する計画だ。先月開催した「Ocean Day」で公開したティザー画像では、Sealion08がDenza N8Lに近い上級SUVらしい外観を採用していることがうかがえる。

Seal08は従来のSeal06より大型化し、室内空間や使い勝手を高める見通し。価格や最終仕様は明らかにしていないが、ティザー画像からはプレミアムEV市場を意識したモデルとなる可能性が高い。

Oceanシリーズはこれまで、「Seagull」「Dolphin」「Seal」など、小型車や効率重視のEVを中心に展開してきた。一方でBYDは、「Sealion07」などSUVを投入し、商品構成の上位化を進めている。

Sealion08は従来モデルより大型化し、3列シート仕様となる可能性がある。内装の質感向上や先進的な快適装備の採用も見込まれる。Seal08も全長4720mm超、全幅1880mm超とされ、より広い室内空間の確保や走行安定性の向上が期待される。

Dynastyブランドでは、SUV「Tang9」とセダン「Han9」を2026年上半期に投入する計画だ。中国で確認されたTang9のテスト車両では、ルーフ上にLiDARセンサーが搭載されていることが確認されており、最新の先進運転支援システム(ADAS)や上級の安全・快適装備を備える可能性が高い。

Tang9は全長5m超、全幅2m級の大型SUVとなる見通し。EVとPHEVの2タイプを用意し、価格帯は20万~30万元を想定する。日本円換算では約330万~495万円(1元=約16.5円換算)で、比較的手の届きやすい高級SUV市場を狙う。

こうした戦略は販売面でも成果を上げている。BYDは2025年に年間225万台超のEVを販売し、世界EV市場でTeslaを60万台以上上回った。

BYDは旗艦EVの投入を通じて、電動スーパーカー、ラグジュアリーモデル、ピックアップトラック、コンパクトSUV、高級セダンへと製品群を広げる考えだ。2026年は販売シェアの拡大とブランドのプレミアム化を同時に進める構えを示している。

BYDは「大胆な革新とともに新しい時代が始まる」とし、今後、追加情報と正式仕様を公表すると予告した。今回の新モデル攻勢は、販売拡大にとどまらず、世界のプレミアムEV市場で競争力を高める狙いがあるとみられる。

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