Samsung Electro-Mechanicsが23日発表した2025年10〜12月期連結決算は、営業利益が2395億ウォン(約263億円)となり、前年同期比108%増加した。AI加速器やサーバー向け部品の供給拡大が収益を押し上げ、2025年通期の売上高も過去最高を更新した。
第4四半期の売上高は2兆9021億ウォン(約3192億円)で、前年同期比16%増だった。営業利益は2395億ウォンで、同108%増。通期では売上高が11兆3145億ウォン(約1兆2446億円)、営業利益が9133億ウォン(約1005億円)となり、それぞれ前年比10%増、24%増だった。
増収増益を支えたのは、AI、車載、サーバー向けの高付加価値製品の需要拡大だ。AI・サーバー向けMLCC(積層セラミックコンデンサー)に加え、AI加速器向けFCBGA(フリップチップ・ボール・グリッド・アレイ)の供給拡大が寄与した。
コンポーネント部門の第4四半期売上高は1兆3203億ウォン(約1452億円)で、前年同期比22%増となった。年末の在庫調整の影響で前四半期比では4%減ったものの、AI・サーバー向けMLCCや電力向けMLCCの販売拡大が業績を支えた。
パッケージソリューション部門の売上高は6446億ウォン(約709億円)で、前年同期比17%増、前四半期比9%増だった。世界的な大手テック企業向けのサーバー・AI加速器用FCBGAや、自動運転システム向けFCBGA、モバイルAP向けBGA(ボール・グリッド・アレイ)など、高付加価値パッケージ基板の供給が伸びた。
光学ソリューション部門の売上高は9372億ウォン(約1031億円)で、前年同期比9%増、前四半期比2%増となった。高性能IT機器向けの高機能カメラモジュールの供給を開始したほか、世界のEV市場向けを含む車載カメラモジュールの供給も拡大した。
2026年について同社は、世界的なAIインフラ投資の拡大と自動運転の採用拡大を背景に、AI・サーバー向けと車載市場の成長が続くとみている。これを受け、AIおよび車載向けの高付加価値製品ラインアップを強化する方針だ。
コンポーネント部門では、サーバーやネットワークなどAI・産業向け高付加価値製品の供給を拡大する。ADAS(先進運転支援システム)の普及に対応し、大容量・高電圧の車載用MLCCのラインアップ強化も進める。
パッケージソリューション部門では、データセンター市場の高成長を追い風に、AI・サーバー・ネットワーク向け高付加価値FCBGAの底堅い需要を見込む。新たな大手テック企業顧客向けに、AI加速器やネットワーク向けパッケージ基板を供給し、売上高の拡大を狙う。下期の生産ラインのフル稼働を見据えた供給戦略も進める。
光学ソリューション部門では、車載向けADASの高度化やヒューマノイド向けなど新用途の拡大に対応する。ヒーターや撥水コーティングなど車載向け特化製品の供給を増やすほか、薄型設計や光学ズームといった差異化技術を採り入れたスマートフォン向けカメラモジュールの開発にも注力する。中長期的には、ガラス基板やヒューマノイドロボット向け部品など、新たな成長基盤の構築も進めるとしている。