医療AIスタートアップのOpenEvidenceが2億5000万ドル(約375億円)を調達し、評価額は120億ドル(約1兆8000億円)となった。米SiliconANGLEが21日に報じた。調達資金は研究開発と計算基盤の拡充に充てる。
今回の資金調達にはThrive CapitalとDST Globalが参加した。OpenEvidenceは、前年の初回調達以降、評価額を10倍超に引き上げたという。
同社は医療従事者向けに、対話型のリサーチ支援ツールを提供している。AIが医学ジャーナルを検索し、診断・治療に関する選択肢の検討を支援するほか、最新の治療ガイドラインの変更点を確認できるようにする。
OpenEvidenceのダニエル・ナドラーCEOは、「医師が日々増え続ける医学情報を把握するには、1日9時間が必要だ」と述べたうえで、「OpenEvidenceがなければ、重要な発見を見落とすリスクは大きい」と語った。
同社のプラットフォームは医療教育の現場でも活用が進む。医科大学は試験問題の作成に利用し、学生は学習支援ツールとして使っている。AIは各診療領域に応じた回答を提示し、医療ジャーナルや関連団体との協業を通じてデータを確保しているという。
収益モデルは広告モデルが中心で、今後は追加の医療アプリケーションを開発し、収益源の多角化を進める方針だ。足元では医療記録作成ツールの提供も始めており、OpenAIのChatGPTヘルス機能と競合する可能性がある。
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