Ark Investが、ビットコインとNVIDIAの長期見通しを示した。ビットコインについては大幅な上昇余地があるとみる一方、AIチップ市場では競争激化を背景に、NVIDIAの成長ペースが鈍る可能性があるとしている。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが21日(現地時間)に報じたところによると、同社は「Big Ideas 2026」レポートで、ビットコインの時価総額が今後4年間で700%増加するとの見通しを示した。一方で、NVIDIAのAIハードウェア市場での優位性には、競合各社の攻勢で逆風が強まると分析した。
Ark Investは、ビットコインが2025年以降、投資資産としての性格を一段と強めるとみている。ボラティリティの低下とリスク調整後リターンの改善により、投機色の強い資産からの転換が進むという見方だ。暗号資産市場全体は2030年までに年平均成長率61%で拡大し、時価総額は28兆ドルに達すると予測。そのうちビットコインが約70%を占めるとし、価格は現在の9万ドル前後から80万ドルまで上昇する可能性があるとした。
一方で、新興国市場における退避資産としてのビットコイン需要は弱まるとみている。背景には、ドル連動型ステーブルコインの急拡大があるという。その半面、金相場の上昇を受けて、ビットコインは「デジタルゴールド」としての位置付けをさらに強めると分析した。
NVIDIAに対する見方はより慎重だ。Ark Investは、世界のAIインフラ投資が2030年までに1兆4000億ドルを超えると見込む一方、AIチップ市場でNVIDIAの独走が続く可能性は低下していると指摘した。Amazon、Google、AMDなどが独自のAIチップ開発を加速しており、高価なGPUの代替として採用が広がる可能性があるとしている。
同社によると、NVIDIAの最新GPUは高い性能を備える一方、運用コストの高さが収益性拡大の制約になり得る。AIチップ市場での強い地位は維持するとみられるものの、これまでのような急成長を続けるのは容易ではないとの見方を示した。
レポートは、NVIDIA株が長期的には上昇基調を保つ一方、成長率は鈍化し、値動きも大きくなると結論付けた。力強い上昇シナリオを描くビットコインとは対照的で、過去2年にわたり市場をけん引してきた2つの資産の方向感が分かれる可能性があるとしている。投資家には、市場環境の変化を踏まえた慎重な見極めが求められそうだ。