Bloomberg Intelligenceの上級商品ストラテジスト、マイク・マクグローン氏は、Bitcoinが長期米国債に対する相対パフォーマンスの面で重要な局面にあるとの見方を示した。8万ドルを下回る水準で軟調な推移が続けば、暗号資産市場全体に下押し圧力が強まる可能性があるという。暗号資産メディアのU.Todayが1日、報じた。
マクグローン氏は、Bitcoinの8万ドルを重要な節目として挙げた。Xへの投稿では、Bitcoinが米国債に対して重要な局面で押し戻されつつある可能性があり、この動きが幅広い資産市場に影響を及ぼしかねないと指摘した。
同氏は、根拠としてBlackRockのiShares Bitcoin Trust(IBIT)と、iShares 20+ Year Treasury Bond ETF(TLT)の相対パフォーマンスを示した。2024年末を100として比較すると、10月30日時点のIBIT/TLT比率は81だった。これは同期間に、Bitcoin ETFが長期米国債ETFに対して約19%劣後したことを意味する。
この比率は2025年10〜12月期以降、100を維持できていない。マクグローン氏は、IBITのボラティリティがTLTのおよそ4倍であるにもかかわらず、相対パフォーマンスは悪化している点を問題視した。2024年末以降、長期米国債ETFがBitcoin ETFを相対的に上回ってきた計算になる。
同氏は、2024年は米国でBitcoin ETFが上場し、ドナルド・トランプ大統領が暗号資産に前向きな政策姿勢へ転じた象徴的な年だったと指摘した。ただ、その後のパフォーマンスでは、Bitcoinは米国債を上回れなかったとしている。
こうした動きは、Bitcoinの「全盛期」が終わりつつある可能性を示唆するとの見方もある。あわせて、米国債は世界でも最も広くレバレッジ取引に活用される市場の一つだと説明。長期米国債が約2年にわたりBitcoinを上回っている流れは、Bitcoinが8万ドルを下回って推移した場合に市場が何を織り込むべきかを示すシグナルになり得ると付け加えた。