会社員が業務メールで最も不快に感じる表現は「Just to be clear(念のため明確にしておくと)」――。そんな調査結果が明らかになった。丁寧に見える言い回しでも、相手のミスや理解不足を遠回しに示す表現は、職場でのストレスを高める可能性がある。
10月30日(現地時間)、Gigazineによると、メール検証プラットフォームを手がけるZero Bounceは、米国と欧州の会社員2000人を対象に、業務メールで使われる表現に関する調査を実施した。
回答者の52%は、「Just to be clear」をパッシブアグレッシブな表現だと受け止めていると答えた。複数の候補から「最もパッシブアグレッシブだと思う表現」を1つ選ぶ設問でも、21%で最多だった。
パッシブアグレッシブな表現とは、不満や批判を直接口にせず、間接的に滲ませる言い回しを指す。文面上は丁寧でも、受け手にとっては非難や圧力として伝わることがある。
続いて「As previously discussed(前回の議論の通り)」と「Per my last email(前回のメールでも申し上げた通り)」が、ともに40%で同率2位だった。「For future reference(今後の参考までに)」は32%、「Kindly note(ご留意ください)」は31%だった。
Zero Bounceは、こうした表現について、「すでに伝えた内容を相手が見落とした、あるいは誤解した」との印象を与えかねないと説明した。直接的に誤りを指摘しなくても、遠回しな叱責と受け取られる可能性があるという。
一方で、不快と感じられやすい表現が、実務では日常的に使われている実態も浮かんだ。「Thanks in advance(あらかじめ感謝します)」は、パッシブアグレッシブだとする回答は12%にとどまったが、37%は普段からよく使うと答えた。
「Following up(フォローのためご連絡します)」は、パッシブアグレッシブだと感じる回答が8%だった一方、34%が頻繁に使うと回答した。「Any updates on this?(進捗はありますか)」は、パッシブアグレッシブだとする回答と、頻繁に使うとの回答がいずれも30%だった。
業務上のストレスを引き起こす表現も調べた。「Need this ASAP(至急必要です)」は、56%がストレスや不安を高めると回答し、最も多かった。「Can we chat?(少し話せますか)」は40%、「Action required(対応が必要です)」は34%だった。
曜日別では、業務メールによる精神的な負担が最も大きい日として、月曜日を挙げた回答が45%で最多だった。金曜日は27%で続いた。
Zero Bounceは、メールの文言そのものが必ずしも攻撃的とは限らず、送信者と受信者の関係や、やり取りの文脈によって受け止め方は変わり得ると指摘している。