ビットコイン現物ETFのイメージ(写真:Shutterstock)

ビットコイン現物ETFへの資金流入が3営業日連続で続き、10月の月間資金収支もプラスに転じた。

Cointelegraphによると、29日(現地時間)のビットコイン現物ETFへの資金流入額は1億3700万ドルだった。直近3営業日の累計流入額は約4億2400万ドルに達した。

この流入を受け、10月の月間収支は1億1100万ドルの純流入に転換した。28日時点では月間ベースで純流出だったが、月末を前に持ち直した。先週最後の2営業日には約7億7400万ドルが流出しており、資金フローは大きく悪化していた。

今回の流入は、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利の据え置きを決めた時期と重なった。FRBは28日、政策金利を3.75〜4%に維持した。ケビン・ウォッシュFRB議長は、物価上昇率が依然として目標の2%を上回っていると警告した。金融政策を巡る不透明感が続くなかでも、ビットコイン現物ETFには資金が流入した格好だ。

もっとも、こうした動きが市場全体の投資家心理の改善に直結したわけではない。Bitgetのアナリスト、ルイス・ファン氏は、FRBが新たな方向性を示さなかったと指摘。そのうえで、ビットコインの短期的な値動きは米国債利回りやドル相場、リスク資産選好の動向に大きく左右される可能性があるとの見方を示した。ETFへの資金流入だけでは、現物価格の上昇基調を支えるには不十分だという。

実際、ビットコインは7万7700ドル前後で推移し、24時間前比で3.54%下落した。暗号資産の恐怖・強欲指数は2日連続で51となり、「中立」を維持した。ETFへの資金流入と価格、投資家心理の動きは一致しなかった。

一方、イーサリアム現物ETFは逆の動きとなった。29日の流出額は2100万ドルで、10月の累計純流出は13億5000万ドルに膨らんだ。イーサリアムの価格は2210ドルまで下落し、24時間で4.20%安となった。

市場の関心は、残る2営業日でビットコイン現物ETFの純流入基調が続くかどうかに向かっている。ビットコイン現物ETFが月間ベースでプラス圏を回復する一方、イーサリアム現物ETFでは大幅な純流出が続いており、主要暗号資産の資金流入動向の違いが鮮明になっている。

キーワード

#ビットコイン #現物ETF #暗号資産 #FRB #イーサリアム
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.