Hyundaiの「Creta Electric」(写真=Hyundai)

Hyundaiがインド市場向けに開発を進める普及価格帯の小型EV SUVで、車名候補として「IONIQ P」が浮上している。現地生産によって価格競争力を確保し、拡大が続くインドのEV市場を取り込む狙いとみられる。

米Electrekが10月29日(現地時間)に報じたところによると、Hyundaiは第3四半期決算のカンファレンスコールで、新型Bayonに続くインド向け新モデルとして「IONIQ P」の投入計画に言及した。ただ、Hyundaiのインド法人は現時点で「IONIQ P」を正式な車名として確定していない。

車名候補とみられているのは、開発コード「HE1i」で知られる小型EV SUVだ。Creta Electricよりもひと回り小さく、価格を抑えた量販モデルとして開発が進んでいる。

今年初めには、インド・チェンナイ近郊のスリペルンブドゥール工場周辺で、カモフラージュを施したテスト車両が確認された。直近では韓国でも試験走行の様子が目撃されている。

車両に表示された「HE1i」の表記も、車名観測の根拠の一つとされる。IONIQシリーズの既存EVでも開発段階では別のコードネームが使われていたことから、この新型車がIONIQブランドのラインアップに加わる可能性があるとの見方が出ている。

Hyundaiインド法人の最高経営責任者(CEO)、タルン・ガルグ氏は、最近発売したBayonについて「新製品拡大戦略の出発点」と位置付けたうえで、インド専用の普及価格帯EVを2027年度第4四半期に投入する計画を示した。インドの会計年度ベースでは2028年1~3月に当たる。

生産はインド・チェンナイ工場で行う予定だ。バッテリー容量、航続距離、販売価格などの詳細な仕様は明らかにしていない。

Hyundaiはインドを主要な生産・輸出拠点として位置付けている。2030年までに現地市場へ新型車と改良モデルを合わせて26車種投入し、Hyundai Motor Groupとして2032年までに155億ドルを投資する計画だ。

第3四半期の世界販売台数は前年同期比で約10%減少した一方、インドでの販売は9.5%増の15万39台だった。インドの生産能力も2030年までに年110万台へ引き上げる方針という。

Hyundaiはこの普及価格帯の小型EV SUVを通じて、インドのEV市場で販売基盤の拡大を狙う。将来的には海外輸出の可能性も検討するとみられる。

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