写真=Apple

Appleのワイヤレスヘッドフォン「AirPods Max 2」が、TechRadarの2026年「今年のヘッドフォン」に選ばれた。外観の刷新は限定的で、バッテリー駆動時間やコーデック対応には課題を残すものの、H2チップによるノイズキャンセリング性能や日常利用での使い勝手が高く評価された。

TechRadarは、AirPods Max 2を今年のヘッドフォンに選出したと伝えた。評価の中心となったのは、2026年3月発売の新モデルに搭載されたH2チップだという。

H2チップは、音質とアクティブノイズキャンセリング性能を高めるとともに、各種スマート機能も支える。リアルタイム翻訳、アダプティブオーディオ、会話認識、頭の動きによる操作、カメラのリモート操作などが代表例だ。外観を大きく変えずに内部チップを刷新し、日常的な使い勝手を引き上げたと分析している。

なかでも最も高く評価されたのがノイズキャンセリング機能だ。TechRadarは、Appleがうたう「1.5倍向上」の効果が実使用でも体感できるとした。周囲の騒音をしっかり抑えながら、一部のヘッドフォンで起こりがちな耳への圧迫感や、不自然に遮断されたような感覚が比較的少ないと説明している。

会話認識も強みとして挙げた。ユーザーが話し始めると音楽の音量が自動で下がり、外音取り込みへ切り替わるため、再生を止めたりヘッドフォンを外したりしなくても会話しやすいという。TechRadarは、とりわけ職場環境で自然に機能し、競合製品と比べても完成度が高いと評価した。

Apple Intelligenceとの連携も、利便性を高める要素と位置付けた。音楽再生や通話などの主要操作を、別アプリを立ち上げたり何度も画面を操作したりせずにこなせる点を評価している。一方で、一部機能はiPhone 15 Pro以降でしか利用できず、対応機種には制約がある。Androidユーザーには向かないとの見方も示した。

課題もある。AirPods Max 2は、2020年に初公開された既存モデルと外観がほぼ同じだ。競合製品に比べてバッテリー駆動時間が短い点に加え、ワイヤレスの高解像度オーディオコーデックに対応していない点も不満として挙がる。独特なケースデザインも好みが分かれそうだ。

それでもTechRadarがAirPods Max 2を今年のヘッドフォンに選んだ理由として挙げたのが、実際の使用頻度の高さだ。複数の新製品を試した後でも、仕事を終えて最も手に取る機会が多かったのはAirPods Max 2だったという。機能やスペックだけでなく、毎日ストレスなく使える体験が最終的な評価を左右したと説明した。

今回の評価は、プレミアムヘッドフォン市場で、ハードウェアの仕様だけでなく、ソフトウェアや機器間連携、日常的な利便性が競争力を左右する要素として定着しつつあることを示している。AirPods Max 2は、バッテリーやコーデック、互換性といった弱点を抱えながらも、総合的な使用体験で競争力を認められた格好だ。

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