BYD「Atto 2」 写真=BYD

中国の自動車大手BYDは、2026年7~9月期に増収増益を確保した。海外販売の急拡大が業績を押し上げた一方で、中国市場の低迷が続き、棚卸資産の積み上がりや現預金の減少など、財務面の負担も強まっている。

Electrekによると、BYDの7~9月期売上高は2214億9000万元で、前年同期比13.6%増だった。これまで続いていた減収傾向はいったん一服した。

純利益は100億2000万元と、前年同期比28.1%増となった。ただ、市場予想の114億~129億5000万元は下回った。

業績改善を支えたのは輸出の伸びだ。7~9月期の世界販売台数は132万3065台で、前年同期比18.7%増。このうち輸出台数は55万704台と137%増え、全体の約42%を占めた。

一方、中国国内販売は約77万台で、12%減少した。

1~9月累計でみると、回復基調はなお限定的だ。売上高は5663億元でほぼ横ばい、純利益は223億4000万元で4.2%減だった。

同期間の金融費用は、為替差損の影響で73億7000万元に達した。研究開発費は17%減少した。

財務面では、海外事業の拡大に伴う負担も目立った。9月末の棚卸資産は2215億8000万元と、前年末比60%増加。売掛金も53%増えた。

現金および短期金融資産は717億2000万元で、45%減少した。BYDは、海外自動車事業の拡大に伴って在庫と債権が増加したためと説明している。

支払手形は788億6000万元と251%増加した。顧客からの前受金を反映する契約負債も81%増の929億5000万元となった。

工場や設備への投資に伴う現金支出は873億8000万元で、24%減少した。

もっとも、1~9月の営業活動によるキャッシュフローは544億7000万元と、33%増加した。中国市場で価格競争が激しくなるなか、輸出拡大が今後、安定した収益確保と確実な資金回収につながるかが焦点となる。

キーワード

#BYD #電気自動車 #輸出 #7~9月期決算 #棚卸資産 #キャッシュフロー
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.