XRPは、現物ETFの推計平均取得コストを大きく下回る水準で推移したものの、ETF投資家による売却圧力は限定的だった。対象ファンドの純保有量の減少は小幅にとどまり、売りは一部ファンドに偏っていた。
CryptoSlateが29日付で報じたところによると、データ分析企業XRP Insightsは、XRP現物ETFの平均取得コストを約1.71ドルと推計した。当日のXRP価格は約1.29ドルで、推計値を約25%下回って推移した。
一方、資金フローの集計が可能なファンドについてみると、10月26~28日の純保有量の減少は合計で約296万XRPにとどまった。さらに、同じ対象ファンドの23日と28日の保有残高を比較した減少率も約0.26%にとどまり、大半の保有分は維持された。なお、この集計にはGrayscaleのGXRPは含まれていない。
減少分はBitwiseに集中した。Bitwiseの保有量は23日の約4億1661万XRPから26日に約4億1382万XRPへ減少し、その後28日までは横ばいだった。これに対し、Franklin Templetonと21Sharesの保有量は3取引日連続で変動がなかった。対象全体では、28日の純保有量は約17万4140XRP増加し、先行する減少分の一部を取り戻した。
ただ、推計平均取得コストと足元の価格差を、そのままETF投資家の実際の損失率とみなすには限界がある。推計値は保有量の変化と基準価格をもとに算出されたもので、投資家ごとの購入時期や約定価格、手数料などは反映していないためだ。新規設定と償還が相殺された可能性もあり、純保有量の減少が小さいことだけをもって、売却や償還がほとんどなかったと断定するのは難しい。
市場では今後、複数の運用会社でXRPの保有量と発行済み株式数が継続的に増えるかどうかが、需要回復を見極める重要な指標になるとの見方が出ている。逆に、保有量と発行済み株式数がそろって減少し、償還の動きが複数ファンドに広がれば、投資家離れへの警戒が強まる可能性がある。