写真=(左から)T map mobilityのチョン・チャングンCOO、LG Electronicsのパク・インソンCTO部門、A2Xセンター長(専務)/T map mobility提供

T map mobilityとLG Electronicsは10月30日、AIDV(AI Defined Vehicle)向け技術の共同開発に向けた業務協約(MOU)を締結したと発表した。高精度地図や3Dナビゲーション、車載AI技術を連携させ、自動運転と車内エージェンティックAIの高度化を進める。

両社はソウル市麻谷のLGサイエンスパークで、「AIDV環境における自動運転および車内エージェンティックAIの構築」に関するMOUを締結した。AIDVは、AIによって走行、安全、インフォテインメント機能を高度化し、ドライバーごとに最適化したサービスを提供する車両の概念。ソフトウェア定義車両(SDV)をさらに発展させたものと位置付ける。

今回の協業では、LG Electronicsの高性能コンピューティング(HPC)ベースの車載電装システム、ビジョン言語モデル(VLM)、乗員モニタリングシステムのデータを活用したエージェンティックAI技術と、T map mobilityの高精度地図、3D車線認識ナビゲーション、POIデータを組み合わせる。

第1段階の技術検証では、LG ElectronicsがCARLAベースで構築した自動運転シミュレーション環境とHPC車載システムに、T map mobilityの高精度地図と3Dナビゲーションを連携させる。実道路に近いデジタルツイン環境で、車載インフォテインメント(IVI)サービスと走行案内情報の精度を検証する。

両社はあわせて、リアルタイムのカメラ映像をもとにした自然言語案内技術の共同開発も進める。前方カメラが認識した建物や車両を基準にルートを案内する方式で、「前方の白い建物の前で、赤い車に続いて右折してください」といった案内を想定している。

このほか、ドライバーの運転傾向を反映したパーソナライズ機能に加え、路面凍結区間や、前走車の急制動が繰り返される状況を検知し、危険回避を支援するルート案内の実装も進める。

T map mobilityの移動データやPOIデータと、LG Electronicsの車載コンテンツプラットフォーム(ACP)データを連携し、個別最適化したコンテンツや目的地のレコメンドサービスも開発する。映像分析ベースの保険サービスや、安全運転スコアモデルの高度化にも取り組む。

両社は、分野ごとの共同テストを通じて実車適用の可能性を確認した上で、国内外の完成車メーカーとの新規事業機会を探る方針だ。

T map mobilityのチョン・チャングンCOOは、「AIDV時代には、車両がドライバーの意図と周辺環境を理解するうえで、地図とモビリティデータが中核的な役割を担う」とコメント。「T map mobilityが蓄積してきたモビリティデータとLG Electronicsの車載AI技術を組み合わせ、AIDV分野での競争力を高め、将来の移動体験の新たな基準を示したい」と述べた。

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