予測市場のPolymarketは、Chainlinkの価格データを活用した金・銀の15分予測契約を追加した。契約の結果は開始時点と終了時点の現物価格で判定する。米国利用者向けの手数料例もあわせて開示した。
ブロックチェーンメディアのThe Defiantが29日(現地時間)に報じた。新たな契約では、金と銀の現物価格が15分後にどちらの方向へ動くかを予測できる。
判定方式では、契約開始時点と終了時点の現物価格を基準に勝敗を決める。短時間で価格の方向性を予測する商品だけに、どの価格を清算基準にするかは設計上の重要な要素となる。Polymarketはこの契約にChainlinkのデータを採用した。
手数料についても詳細を示した。Polymarketによると、米国の利用者が1契約50セントで100契約を取引した場合、リベート反映前ベースの負担額は1.74ドルになるという。
今回の契約は、暗号資産以外の資産を予測市場に取り込む動きの一環といえる。Polymarketはこれまで、政治イベントやマクロ経済のテーマ、暗号資産関連の予測市場で注目を集めてきたが、今回は金や銀といった伝統資産の超短期の値動きを対象にした。
15分単位の契約は、日次や週次の契約に比べて満期までの時間が大幅に短い。このため参加者は、相場の方向感に加え、取引コストにも一段と敏感になるとみられる。
また、清算基準を始値と終値に絞った点も特徴だ。取引時間中の一時的な急騰や急落ではなく、終了時点の価格で結果が決まるため、利用者にとって契約条件を把握しやすい仕組みとなっている。
市場面では、手数料とリベートの設計が流動性の形成に影響しそうだ。1.74ドルという手数料水準は一見小さく見えるものの、15分単位のように売買回転が高い商品では、累積コストが無視できなくなる可能性がある。
一方で、リベートが反映されれば実質的なコストは下がる余地がある。Polymarketがリベート反映前のベースで手数料例を示したのは、こうした点を踏まえた対応とみられる。
今回の追加は、予測市場の対象が政治・社会イベントにとどまらず、伝統的な金融資産の超短期的な価格変動へ広がっていることを示している。ただ、商品として定着するかどうかは、Chainlinkの価格データに基づく清算の信頼性に加え、短期満期の商品として十分な流動性を確保できるかがカギになりそうだ。
The DefiantはXへの投稿で、「PolymarketはChainlinkを活用した15分単位の金・銀市場で暗号資産以外の分野に拡大した。Chainlinkが支える取引量はすでに110億ドルを超えており、次は株式と為替だ」と伝えた。