Amazonは2027年にAIインフラ投資を一段と拡大する方針を示した。写真=Shutterstock

Amazonは、AIインフラへの投資を一段と積み増す。2027年の設備投資は、2026年見通しの2200億ドルを大きく上回る見通しだ。AWS向けデータセンターやAI半導体の確保を急ぐ一方で、市場では投資回収のペースを見極める姿勢が強まっている。

米Business Insiderによると、Amazonは29日(現地時間)に発表した2026年7〜9月期決算で、2026年通期の設備投資見通しを2200億ドル(約33兆円)とした。アンディ・ジャシーCEOはこの席で、「2027年の支出はこれを大きく上回る」と述べたが、具体的な金額には言及しなかった。

ブライアン・オルサフスキーCFOは、7〜9月期の設備投資が759億ドル(約11兆3850億円)に達し、その大半をAWS向け投資とAIインフラ整備に振り向けたと説明した。大型投資の影響で、直近12カ月のフリーキャッシュフローは424億ドル(約6兆3600億円)の赤字となった。

7〜9月期の連結売上高は前年同期比12%増の2019億ドル(約30兆2850億円)、営業利益は281億ドル(約4兆2150億円)だった。営業利益率は13.9%と過去最高を更新したものの、売上高と純利益は市場予想に届かず、株価は時間外取引で下落した。

一方、クラウド事業は高成長を維持した。AWSの7〜9月期売上高は460億ドル(約6兆9000億円)で、前年同期比39.3%増と約5年ぶりの高い伸び率を記録した。ジャシーCEOは、AWS売上高が2027年と2028年もそれぞれ40%超の成長を維持するとの見通しを示した。

ジャシーCEOはまた、大口顧客が数百メガワットから最大1ギガワット規模のデータセンター容量をすでに予約していると明らかにし、将来需要は十分に確保できていると強調した。AIサーバーについても、稼働開始後3年以内に投資を回収できるとの見方を示した。

ただ、電力確保の難航やデータセンター建設の遅れはリスク要因として残る。すでに納入済みのAIサーバーを予定通り設置できないケースも出ているという。

Amazonは、こうした先行投資が中長期的に売上高とキャッシュフローの拡大につながるとみている。ただ、市場の関心は、巨額投資がどの程度の速さで収益化につながるかに移っている。

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