写真=ETRI。パク・ソンイク主任研究員は、ATSC 3.0の中核伝送技術開発と国際標準化への貢献が評価され、「Emmy Innovator Honoree」に選出された。

韓国電子通信研究院(ETRI)は10月30日、パク・ソンイク主任研究員が次世代地上波放送規格「ATSC 3.0」の中核伝送技術開発と国際標準化への貢献を評価され、米エミー賞の「Emmy Innovator Honoree」に選出されたと発表した。

エミー賞は米国の放送・テレビ分野で権威ある賞として知られ、「放送界のアカデミー賞」とも呼ばれる。今回の表彰は技術・工学エミー賞にあたり、放送・映像産業の発展に大きな影響を与えた技術革新や工学的成果をたたえるものだ。授賞式は10月14日、ロサンゼルスで開かれた。

ATSC 3.0は、UHD放送、屋内・移動受信、双方向サービス、放送通信融合サービスなどに対応する次世代地上波放送規格だ。韓国は2017年、ATSC 3.0ベースの地上波UHD商用放送を世界で初めて開始した。

パク主任研究員は、ATSC 3.0の初期段階から中核伝送技術の研究開発と国際標準化に携わってきた。2022年にはIEEEフェローに選出され、2024年にはATSC 3.0の技術発展と世界的な普及への貢献を評価されてATSCリチャー・メダルを受賞している。

ETRIは2010年から、次世代デジタル放送の中核技術開発と国際標準化を進めてきた。単一の放送周波数で複数の信号を同時送信する階層分割多重化(LDM)のほか、複数アンテナによって伝送容量と受信性能を高めるMIMO、送信機識別技術(TxID)など、物理層の主要技術を研究開発してきたという。

このうち、ETRIが開発と国際標準化を主導したLDMとMIMOの結合技術は、ブラジルの次世代放送規格「DTV+(TV 3.0)」に採用された。ブラジルは今年からDTV+放送を開始している。

パク主任研究員は「ATSC 3.0は、世界中の多くの研究者や専門家が長年にわたって協力しながら築き上げてきた技術だ。今回のエミー賞選出を通じて、ETRIの研究成果がその発展に貢献できたことをうれしく思う」とコメントした。そのうえで、「今後も次世代放送技術の発展とグローバルな普及に向けて努力していきたい」と述べた。

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