暗号資産相場が30日、全面安となった。Binanceのホットウォレットから大規模な資金が移動したとの報道が売りを誘い、米株市場でのAlphabet株急落に伴うナスダック安も投資家心理の重しとなった。
30日午前8時時点のCoin360によると、Bitcoin(BTC)は7万8906ドルで、前日比2.81%安だった。一時は7万8763ドルまで下げた。
Bitcoinの市場シェアは59.81%。Ethereum(ETH)は2268ドルで3.72%安、XRPは1.24ドルで6.29%下落した。
主要アルトコインでは、Chainlink(LINK)が11ドルと9.18%安となり、下落率が最も大きかった。Binance Coin(BNB)は706ドルで6.55%安、Zcash(ZEC)は1239ドルで6.39%安、Solana(SOL)は97ドルで5.31%下落した。
一方、Hyperliquid(HYPE)は91ドルで12.77%高、TRON(TRX)は0.35ドルで5.39%上昇した。
相場下落のきっかけとなったのは、Binanceのホットウォレットから巨額資金が移動したとの報道だ。29日(現地時間)、暗号資産メディアのUnchainedは、約35億ドルが単一アドレスに移されたと報じた。
Binanceは「ユーザー資金は完全に安全だ」と表明したものの、ハッキングかどうかについては明言していない。
Binance創業者のチャンポン・ジャオ氏は「Binanceへのハッキングのようだ」と述べた。TetherとCircleは、約20億ドル規模のステーブルコインを凍結した。
市場急変により、1時間で約6億2800万ドルが清算された。
米株市場では、Alphabetが業績不振を受けて約12%急落し、ナスダックは1.38%安で取引を終えた。こうした株安も暗号資産相場の重しとなった。
一方、Hyperliquidは、ニューヨーク証券取引所の親会社Intercontinental Exchange(ICE)が、Hyperliquidベースの無期限先物を米国に導入するとの報道を受けて買われた。