欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁。写真=Valsts kanceleja/Flickr

欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁が、2027年2月7日に退任する意向を明らかにした。Cointelegraphが29日(現地時間)に報じた。ラガルド氏の任期は2027年10月までで、任期途中で職を離れることになる。

ラガルド氏はX(旧Twitter)で、同僚に退任計画を伝えたことを明らかにした。2019年11月にECB総裁に就任しており、2027年2月に退任すれば在任期間は約7年3カ月となる。

後任は、欧州連合機能条約第283条に基づく手続きを経て欧州理事会が任命する。候補者の推薦後、欧州議会とECBへの諮問が必要となる。

ラガルド氏の在任中、ECBは小口決済向けデジタルユーロの準備作業を進めてきた。

またECBは9月、金融機関が中央銀行マネーを使ってホールセール型のトークン化資産取引を決済できるシステム「Pontes」を立ち上げた。ECBはこの仕組みを、ステーブルコインに代わる手段として位置付けている。

一方で、ラガルド氏はビットコインを含む暗号資産に一貫して慎重な姿勢を示してきた。2025年1月の記者会見では、中央銀行の準備資産には流動性と安全性が求められると述べた。

そのうえで、ビットコインが一般理事会参加国の中央銀行の準備資産に組み入れられることはないとの認識を示した。

ラガルド氏は法律家出身で、2011年から2019年まで国際通貨基金(IMF)専務理事を務めた。それ以前にはフランスの経済相も歴任している。

ECB総裁在任中は、新型コロナウイルス禍やロシアのウクライナ侵攻、それに伴うエネルギー危機などへの対応に当たった。

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