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XRPの長期パフォーマンスをどう評価するかを巡り、暗号資産投資家の間で議論が広がっている。累計では約2万2000%上昇したとの見方がある一方、実際の損益は購入時期によって大きく異なり、累積収益率だけでは投資成果の実態を測れないとの指摘が出ている。

ブロックチェーンメディアのDecryptが10月28日(現地時間)に報じた。発端となったのは、XRP上で展開するNFTマーケットプレイス「xrp.cafe」の創業者、アダム・ケイギ氏のX(旧Twitter)への投稿だ。

ケイギ氏は、XRPについて「ライフタイムで約2万2000%上昇し、過去10年の年平均成長率(CAGR)も66%を超える」と主張。ビットコインや主要テック株を上回る成績だと訴えた。

さらに、値動きが期待ほどではないと不満を示す投資家に対し、認識を改めるべきだと指摘。過去の上昇実績とブロックチェーン技術の成長余地を踏まえれば、XRPの長期成績は前向きに評価できるとの立場を示した。

これに対し、市場では反論も相次いだ。論点は累積収益率の高さそのものではなく、どの時点を起点に計算するかにある。2016〜2017年の暗号資産バブル期を含めれば上昇率は大きく見えるが、その後の高値圏で購入した投資家は同様の成果を得られていない可能性があるためだ。

Xの利用者ベニーは、ケイギ氏の示した数値について、実態を反映しにくい指標だと批判した。利益を得た投資家の多くは2017年以前に参入した層だとしたうえで、XRPは2017年の高値圏と比べて現在も60%超下落していると指摘した。ブレイク・H・プレストンも、2万2000%という数字は大半のXRP投資家の実際の利益を示すものではないと反論した。

投資時点を変えると差はより鮮明になる。Decryptが示した試算では、2018年1月の月間高値時点でビットコインとXRPにそれぞれ1000ドルを投じた場合、2026年10月時点の評価額はビットコインが約4579ドル、XRPは約346ドルとなった。

同じ金額を投資しても、購入時期と対象資産によって結果は大きく分かれる。このケースでは、ビットコインが約4.6倍に増えた一方、XRPは元本の3分の1程度まで目減りした。長期の累積上昇率が高く見えても、特定の局面で参入した投資家には損失が生じ得ることを示している。

ビットコインとXRPのライフタイム上昇率を比べる場合も、基準の置き方には注意が必要だ。Decryptによると、ビットコインのライフタイム上昇率は約1億3100万%で、XRPの約2万2000%を大きく上回る。ビットコインは複数回の調整局面を経ながら史上最高値を更新してきたのに対し、XRPは2018年1月に付けた3.84ドルの高値をなお回復していないという。

もっとも、初期の低価格帯でXRPを購入した投資家が大きな利益を得た可能性はある。逆に、2017〜2018年の急騰局面で参入した投資家は、長期間にわたり含み損を抱えた公算が大きい。資産の投資成績を評価するには、期間全体の累積上昇率だけでなく、購入価格や保有期間、売却時点まで含めて判断する必要がある。

ケイギ氏は投稿で、XRPのライフタイムリターンが約2万2000%、過去10年のCAGRが66%超で、同期間のCAGRはビットコインや主要テック株の一部を上回ったと説明した。ただ、今回の議論は、暗号資産市場では「長期収益率」と「個々の投資家の実際の成績」が必ずしも一致しないことを改めて浮き彫りにした。過去の高い上昇率は将来の利益を保証しない。XRPの投資価値を見極めるうえでは、累積収益率だけに依存せず、比較期間や基準価格、市場サイクルに伴う変動性を総合的に見る必要がある。

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