BlackSwan Capitalistの共同創業者バンデル・アルジャラ氏は28日(現地時間)、XRPは実需の拡大がなくても上昇する可能性があるとの見方を示した。希少性や市場心理、金融環境が価格を押し上げる要因になり得る一方、過去には大幅な下落局面もあったとして、投資家に高いボラティリティへの備えを促した。ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が伝えた。
同氏は、XRPを巡る悲観論について、チャートやファンダメンタルズの読み違いに基づく面があると主張した。投資判断は、技術や関係者への好悪と切り離して行うべきだと説明している。
焦点となっているのは、XRPの価格上昇を何が支えるのかという点だ。同氏は今月に入り、XRPの価格は個別の提携や実需拡大よりも、希少性、市場のナラティブ、金融環境の影響を強く受けると繰り返し述べてきた。先週も、新たな用途や追加開発がなくても価格は十分に上昇し得るとの見方を示していた。
その根拠として同氏は、供給量の制約、エスクローの仕組み、市場が付与する価値、さらにリスク資産がドルに対して強含みやすくなる金融条件を挙げた。市場は実用性そのものよりも、希少性やナラティブを価格に織り込みやすく、実際の利用度以上に投資家心理や認識が相場を左右するとの立場だ。
これは、価格上昇に先立って決済分野での提携拡大やネットワーク利用の増加が不可欠だとする見方とは一線を画す。ネットワーク活動が停滞していても、資金流入や先高観が強まれば価格は上昇し得るというのが同氏の考え方だ。
足元でXRPが軟調な推移を続けるなか、同氏は投資家に忍耐が求められると指摘した。XRPは2017〜2018年の強気相場に入る前、およそ2年間にわたってレンジ相場を続けた後、約6万%上昇した経緯があるとして、長期の停滞が直ちに構造的な弱さを意味するわけではないと述べた。
一方で、楽観論一辺倒ではない。同氏は、XRPが過去の複数の市場サイクルで85〜96%規模の急落後に回復した事例にも言及した。高いリターンを狙う投資家は、急激な値動きや長期の下落局面に耐える覚悟が必要だとしている。
XRPを巡る論点は、実需拡大そのものから、供給構造や投資家心理、市場環境がどこまで価格に反映されるかへと移りつつある。同氏は、条件がそろえばXRPが新たな史上最高値を更新する可能性があるとしつつ、その過程では大きなボラティリティに耐える忍耐が欠かせないと強調した。
同氏は「XRPはファンダメンタルズとテクニカルの両面から、時間の経過とともに高値を支える構造にある。これを否定する人は、チャートを読み違えているか、ファンダメンタルズを過小評価しているか、その両方だ。技術や関係者を好む必要はないが、投資機会は見いだせる」と述べた。