IDCの「2026 IDC FinTech Top100 Emerging FinTech」では、選定23社のうち欧州勢が9社を占めた。写真=Shutterstock

グローバル調査会社IDCが公表した「2026 IDC FinTech Top100 Emerging FinTech」で、選定企業23社のうち9社を欧州企業が占めた。コアバンキング、決済、資産管理、規制対応など幅広い分野で、欧州のフィンテック企業が存在感を示した。

Fintech News Switzerlandが28日(現地時間)に報じた。国別ではスイス、ドイツ、オランダ、フランスがそれぞれ2社、英国が1社だった。

IDCの「Emerging FinTech」は、単に新興スタートアップを指す区分ではない。前年版のランキングに入っていなかった企業を別枠で取り上げ、金融機関向けに提供したソフトウェア、ハードウェア、サービスの売上高を基準に評価する。

スイス勢では、金融ソフトウェア企業のAvaloqとBPC Banking Technologiesが選ばれた。Avaloqは、170を超える金融機関にコアバンキングと資産管理ソリューションを提供している。BPC Banking Technologiesは「SmartVista」プラットフォームを通じ、140カ国超で決済やデジタルバンキングサービスを展開する。

ドイツからは、AIベースのデジタルトランスフォーメーションを手がけるGFT Technologiesと、クラウド金融ソフトウェア企業のSAP Fioneerが名を連ねた。SAP Fioneerは銀行・保険会社向けの基幹業務システムを提供し、18カ国で1200超の顧客を持つ。

オランダでは、クラウド型バンキングプラットフォームを手がけるMambuと、金融分野の規制対応・リスク管理ソリューションを提供するWolters Kluwerが選定された。

フランス勢は、資産運用・融資管理ソフトウェアを展開するLinedataと、コアバンキングおよび決済システムを提供するSBS。英国からは、企業向け顧客コミュニケーションプラットフォームを展開するSmart Communicationsが選ばれた。

IDCによると、同ランキングは金融業界向けの前年のテクノロジー売上高を基に算定される。Top100企業全体の2025年の金融サービス売上高は、前年に比べて約20%増加した。

総合ランキングでは、米金融テクノロジー企業FISが首位だった。金融以外の産業も対象にした「Enterprise 50」では、Microsoftが1位となった。

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