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ビットコインが8万ドル(約1200万円)前後を維持する一方で、投資家心理の冷え込みが続いている。もっとも、この弱いセンチメント自体が、強気相場の初期を示すサインになり得るとの見方が浮上している。

ブロックチェーンメディア「Bitcoin Magazine」が28日(現地時間)に伝えたところによると、ソフトウェアエンジニアでニュースレター「Bitcoin Sentiment Weekly」の著者でもあるマイケル・サリバン氏は、ビットコイン価格と投資家心理の乖離に注目している。価格が高水準にあるにもかかわらず期待感が広がらない足元の状況は、「不信のラリー」の初期局面に見られる特徴に近いと分析した。

その根拠として挙げたのが、発言内容をもとにしたセンチメント指標だ。サリバン氏によれば、市場参加者の言葉に表れる高揚感や確信、買い意欲は大きく後退しており、その水準は2015年当時と似通っているという。

さらに同氏は、ビットコインが8万6000ドル(約1290万円)から同日の8万1000ドル(約1215万円)水準まで調整した後も、市場の反応が鈍い点に注目した。こうした冷淡な反応は、むしろ強気相場の可能性を示すシグナルだと評価している。

「不信のラリー」とは、投資家が上昇を確信し切れないまま価格が上がっていく局面を指す。サリバン氏は、現在の市場について、上昇を追いかける過熱相場というよりも、確信の乏しさや疲労感が前面に出る段階に近いとの見方を示した。短期保有者の失望感も、そうした市場心理を映す材料の1つとして挙げた。

投資手法による心理の違いにも言及した。サリバン氏は、過去最高値圏で買う際の心理と、一定額を継続的に投じるドルコスト平均法(DCA)を対比。同じ価格帯でも、購入時点や投資手法によって負担感や期待値は変わり得るとし、短期保有者の失望感を市場全体の過熱感と同一視すべきではないと指摘した。

今後の強気相場を支えるテーマとしては、ビットコインとAIの結び付きにも触れた。AIがもたらすデフレ圧力が、ビットコインの投資ストーリーを一段と強める可能性があるとみている。また、ビットコインと伝統金融が併存しながら成長していく流れも、論点として取り上げられた。

今回の分析は、価格水準だけでは市場の過熱感を測れない点を示した形だ。投資家の熱気が乏しいなかでもビットコインが8万ドル近辺を維持していることが、先行きの強気シナリオを読み解く手掛かりになるとしている。

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