Kia EV2(写真=Kia)

欧州連合(EU)の自動車市場で、純電気自動車(EV)の販売台数が初めてガソリン車とディーゼル車の合計を上回った。EVの価格競争力が高まるなか、自動車メーカー各社が普及価格帯モデルを拡充しており、欧州の電動化が加速している。

InsideEVsが10月28日(現地時間)に報じたところによると、2026年第3四半期のEUにおけるEV販売は71万0580台だった。ガソリン車は49万2930台、ディーゼル車は16万2610台で、合計は65万5540台。EVはこれを約5万5000台上回った。第2四半期にガソリン車を初めて上回り、第3四半期にはガソリン車とディーゼル車の合計も超えた。

欧州の環境団体、交通環境連合(T&E)によると、第3四半期のEU新車市場に占めるEV比率は27%だった。1〜9月の累計でも22.7%となり、前年同期の16.1%から6.6ポイント上昇した。

EV販売の拡大は一部の国にとどまらない。EU加盟27カ国のうち13カ国で、四半期ベースのEV販売が過去最高を記録した。

一方、国別の普及状況にはなお差がある。EU非加盟のノルウェーではEV比率が97.9%に達し、スウェーデンとオランダも高水準を維持した。フランス、ドイツ、ベルギー、EU域外の英国などの主要市場でも普及が広がっている。

これに対し、クロアチアのEV比率は4.2%にとどまった。ただ、EV販売台数は前年同期比244%増と大きく伸び、ガソリン車とディーゼル車の販売は19%減少した。

成長を支える要因として、普及価格帯EVの拡大も挙げられる。中国勢ではBYD、Leapmotor、Geelyが低価格EVを投入しているほか、Renault、Stellantis、Hyundai、Kia、Volkswagenも小型ハッチバックやクロスオーバーのラインアップを拡充している。

もっとも、ハイブリッド車の販売は依然としてEVを上回る。第3四半期のハイブリッド車販売は89万2380台で、EVより約18万台多かった。

EVが欧州で従来のガソリン車、ディーゼル車を上回ったことで、自動車市場の電動化が新たな局面に入ったことが示された。一方で、ハイブリッド車の根強い需要や国ごとの普及格差は引き続き課題として残っている。

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