暗号資産取引所大手のBinanceは、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を含むクロスマージン取引ペア10種を10月30日に廃止する。あわせて現物市場では12ペアの取引を停止するほか、イーサリアムネットワークのメンテナンスに伴う入出金停止や、担保資産の追加も実施する。利用者には事前の対応が求められる。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、Binanceは30日(現地時間)に、クロスマージン取引ペア10種をBinance Marginから削除する。対象はRE/USD1、币安人生/U、KAT/U、BTC/USDS、ETH/USDS、AVNT/U、FET/U、TRUMP/U、APT/U、WLFI/U。
廃止時には、対象ペアのポジションを清算し、未約定注文もすべて取り消す。以後、これらのペアはマージン取引で利用できなくなる。
利用者は取引終了前にポジションを事前に決済するか、関連資産をマージン口座から現物口座へ移しておく必要がある。Binanceは、廃止手続きに最大で約3時間かかる可能性があり、この間はポジションの調整ができず、想定外の損失が発生するおそれがあるとして注意を促した。
一方で、同じ資産の別ペアが残っている場合は、引き続きその市場で取引できるとしている。
現物市場でも取引ペアの見直しを進める。Binanceは30日、AAVE/BTC、ATOM/BTC、CAKE/BTC、DASH/BTC、ETC/BTC、ICP/BTC、PENDLE/BTC、RENDER/BTC、TAO/BTC、THETA/BTC、XAUT/BTC、XTZ/BTCの12の現物取引ペアを取引停止とする予定だ。
同社は、利用者保護と市場品質の維持に向け、上場中の現物取引ペアを定期的に見直していると説明した。流動性の不足や取引量の低迷など複数の要因を総合的に勘案し、一部ペアの取引を停止する場合があるという。今回はBTC建てペアが中心となる。
このほか、ネットワークメンテナンスに伴う入出金停止も予定している。Binanceは28日、イーサリアムネットワークのウォレットメンテナンスのため、作業開始5分前からEthereumネットワーク経由の入出金を一時停止する。作業時間は約1時間を見込んでおり、完了後にサービスを再開する。
担保資産の対象拡大も打ち出した。Binanceは、クロスマージン、ポートフォリオマージン、ポートフォリオマージンProで、bStocksトークン5種を適格担保資産に追加した。新たに加わったのは、Bending Spoons、GraniteShares 2x Inverse SK hynix ETF、GraniteShares 2x Long SK hynix ETF、GE Vernova、AppLovinの関連トークン。
今回の対応は、取引ペアの見直し、ネットワークメンテナンス、担保資産の拡充が同時に進む点が特徴だ。とくにBTC・ETHを含むマージンペアの廃止が予定されているため、対象取引を利用している投資家は日程を確認しておく必要がある。もっとも、今回の措置は特定ペアの廃止であり、BTCやETHそのものがBinanceで上場廃止となるわけではない。
利用者は30日の取引終了前に未約定注文とマージンポジションを確認し、Ethereumネットワーク経由の入出金が必要な場合は、一時停止時間を踏まえて資金移動の計画を立てておきたい。