FRBは政策金利を据え置いた。写真=Reve AI

米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を3.75〜4.00%で据え置いた。市場の大勢が据え置きを見込んでいたため、ビットコインの反応は小幅高にとどまった。一方で、2人の委員が0.25ポイントの利上げを支持しており、12月会合での追加利上げ観測はなお残っている。

28日付のブロックチェーンメディア「Decrypto」によると、FRBは10対2で据え置きを決定した。

反対票を投じたのは、リサ・クックFRB理事とベス・ハマック・クリーブランド連銀総裁。両氏は今回会合で0.25ポイントの追加利上げが必要との見方を示した。FRBは9月、2023年以降で初めて利上げを実施しており、この際の採決は12対0の全会一致だった。

ビットコインは発表直後に約0.2%上昇したものの、上げ幅は限定的だった。市場では据え置きの確率が約90%織り込まれており、今回の決定は新たなサプライズにはならなかった。

FRBは声明で、経済活動が急速に拡大していると指摘し、9月時点から景気認識を引き上げた。雇用については、就業者数の増加がおおむね労働力人口の増加ペースに見合っており、失業率にも大きな変化はないと評価した。

一方で、インフレに対する警戒は維持した。物価上昇率は依然として高いとし、インフレ率を2%目標に戻すための適切な政策判断には追加データを見極める必要があるとの認識を示した。今後の経済指標を確認しながら、政策運営を判断していく方針だ。

これを受け、市場の関心は12月会合に移っている。会合前の時点では、12月8〜9日の会合で政策金利が0.25ポイント引き上げられる可能性を70%超織り込んでいた。9月会合の議事要旨でも、多くの委員が年末までに1回の追加利上げが適切となる可能性が高いとみていた。

暗号資産市場は、金利水準そのものよりも、金利変化に伴う資金シフトに敏感だ。米国債利回りが上昇すれば、値動きの大きい資産から相対的に安全な債券へ資金が移る可能性が高まる。米10年国債利回りは27日に4.99%で取引を終えた。10月5日に付けた5.31%の高値からは低下したものの、依然としてリスク資産の重荷となり得る水準にある。

レバレッジをかけたポジションも価格変動を増幅しやすい。FRB会合のようなマクロイベント時には、借り入れを伴う取引が相場の振れを大きくすることが多い。価格が急変すれば、取引所での強制清算が売り圧力を強める可能性もある。実際、ケビン・ウォッシュFRB議長が8月にジャクソンホールで講演した後の24時間で、暗号資産ポジション約4億8100万ドルが清算された。

今後も市場が見極めるべき材料は多い。米国の10月雇用統計は11月6日、10月の物価指標は11月10日に公表される予定だ。FRBは12月会合で新たな経済見通しも示す。このため、ビットコインを含む暗号資産市場は、短期的な値動き以上に、雇用と物価の動向、そして年末に向けたFRBの政策経路に敏感に反応する可能性が高い。

キーワード

#FRB #政策金利 #ビットコイン #暗号資産 #米国債利回り #インフレ #雇用統計
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.