写真=LG Energy Solution

LG Energy Solutionは10月29日、大学・研究機関向けの研究公募プログラム「Battery Innovation Contest(BIC)2026」を開始すると発表した。応募期間は同日から12月6日まで。国内外の大学・研究機関が対象となる。

BICは、LG Energy Solutionが運営するグローバル研究公募プログラム。大学や研究機関の有望な研究テーマを選定して研究費を支援するほか、社内研究者が継続的にフィードバックし、共同研究にも参加することで、アカデミアの研究成果の事業化につなげるとしている。

応募は、産学コミュニケーションシステム「BRIDGE」のWebサイトで受け付ける。LG Energy Solutionは、研究提案の技術成熟度や事業化の可能性を踏まえて支援対象を選定する方針だ。

BRIDGEは、アカデミアと産業界が共同で利用する双方向のシステムで、課題の履歴管理やコミュニケーションを支援する。共同研究テーマの技術保護に加え、オフライン業務の削減にもつながっているという。

2017年に始まったBICは、今年で10年目に入り、募集テーマを過去最大規模に拡大した。対象テーマには、セル状態診断の解析技術や安全性向上に向けたメカニズムの解明などが含まれる。材料からセル、BMS、AIまで、バッテリー全領域をカバーする内容で、主要事業部の研究開発組織が共同研究を希望するテーマを選定した。

これまでBICで支援した研究プロジェクトは約50件。有望性が確認されたテーマは、国内外の大学・研究機関と設置した共同研究センター「FRL(Frontier Research Laboratory)」での共同研究に発展させる。LG Energy Solutionは追加の研究費を拠出し、研究人材も投入する。

同社によると、昨年はBMSの演算速度を高める物理モデルが特許出願につながった。2019年には、FRLで進めた常温動作と長寿命を目指す全固体電池の研究成果が学術誌「Science」に掲載されたという。

キム・ジェヨンCTO(専務)は「産業界とアカデミアが力を合わせれば、バッテリー産業のイノベーションをけん引できると期待している」とコメントした。そのうえで、「LG Energy Solutionは、バッテリー市場で差別化された技術競争力を基盤に成長を加速していく」と述べた。

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