FuriosaAIは10月29日、Series Dで総額8200億ウォンの資金調達を完了したと発表した。評価額は約3兆8000億ウォン。韓国のAI半導体スタートアップとしては最大級の調達となる。調達資金は、第2世代AI半導体「RNGD(Renegade)」の生産・供給体制の拡充、グローバル顧客の開拓、ソフトウェアエコシステムの強化に投じる。
同社は今年1月、4500億~7500億ウォンを目標に調達を開始したが、投資家の需要が強く、最終的に調達規模を拡大した。
最大の出資者は、3700億ウォンを拠出した国民成長ファンド。海外投資家では米Infinitumの出資額が最も大きかった。Infinitumは、6月にAI半導体企業Groqの6億5000万ドルの投資ラウンドを共同主導した投資家として知られる。このほか、シンガポールのQUDA Capital Partners、Cisco Investments、アブダビ拠点のNeoFort Holding、米Jericho Capital、Worldline Capitalが参加した。
既存株主による追加出資は総額1700億ウォン。韓国産業銀行が300億ウォンを追加出資したほか、Naver、DSC Investment、KDB Capitalなどのシード投資家も再び参加した。NextTransは480億ウォンを投じ、既存株主の追加出資では最大となった。Kakao Investment、Quantum Ventures、Korea Investment Partners、Intellectual Discoveryも名を連ねた。
新規投資家では、韓国輸出入銀行が設立後初めてベンチャー企業に直接出資した。UAMCOは400億ウォンを拠出し、韓国の新規投資家では最大額となった。Hanwha Asset Managementも参加した。
FuriosaAIは今年1月、第2世代AI半導体「RNGD(Renegade)」の量産を開始した。LG AI Researchとは技術検証と商用化に向けた協業を進めており、Samsung SDSはRNGDベースのNPUaaSを発売した。Upstageの次期検索要約サービスにもRNGDが供給される。
今回調達した資金は、RNGDの生産・供給能力の拡充に加え、グローバル顧客基盤の拡大やソフトウェアエコシステムの強化に充てる。Broadcomと協業して開発中の第3世代AIアクセラレーターについては、ハイパースケールAIインフラ市場を見据え、開発を加速する方針だ。
ペク・ジュノ代表は「当社が開発した技術を、グローバルAIインフラ市場に本格展開する段階に入った」とコメントした。そのうえで「RNGDのグローバル商用化と次世代製品の開発を加速し、高性能・高効率のAI半導体を軸に、AIインフラ市場に新たな選択肢を提示していく」と述べた。