Appleは、エントリー向けノートPC「MacBook Neo」の米教育ストアでの学生向け価格を649ドルに引き上げた。6月に続く再値上げで、発売時の499ドルからの上昇幅は計150ドルとなる。低価格を売りにしてきた同製品の価格面での優位性は薄れつつある。
米ITメディアのThe Vergeが28日(現地時間)に報じた。それによると、Appleはここ数日で、教育ストアで販売するMacBook Neoの学生向け価格を従来の599ドルから649ドルへ50ドル引き上げた。6月にも100ドルの値上げを実施しており、今回はそれに続く追加改定となる。価格はいずれも米国の教育ストア基準。
今回の改定で、教育向けの値引き幅も縮小した。MacBook Neoの通常の開始価格は699ドルで、教育ストア価格との差は50ドルにとどまる。従来は100ドルの価格差があったが、現在は半分になった。
649ドルのベースモデルは、256GBストレージと8GBメモリを搭載する一方、Touch IDには対応しない。値上げ後も基本仕様は据え置かれている。
MacBook Neoは3月の発売時、教育向け価格を499ドルに設定し、低価格を大きな訴求点としていた。その後、教育向け価格は6月に599ドルへ引き上げられ、今回さらに649ドルとなった。通常価格も6月の599ドルから699ドルへ上昇している。
値上げの背景としては、メモリを含む部品供給の逼迫が指摘されている。Appleはこれまで、メモリチップ不足に伴うメモリやストレージ関連部材のコスト上昇が製品価格引き上げの要因だと説明してきた。6月にはiPadなど複数の製品でも値上げを実施している。
今回の値上げにより、学生や価格に敏感な消費者に向けたMacBook Neoの価格競争力には一段と逆風が強まりそうだ。通常価格と教育向け価格の差が50ドルに縮小したことで、学生向け割引のメリットも従来より小さくなった。
一方で、Appleがメモリ容量を増やした次期MacBook Neoを開発しているとの見方も出ている。新モデルは早ければ来年初めに投入される可能性があるという。現行モデルの教育向け価格が相次いで引き上げられる中、後継機が仕様と価格の両面でどう変わるかが注目される。