MicrosoftはLGとSamsungのスマートTV向けCopilotを年内に終了する。写真=Microsoft

Microsoftが、LGとSamsungのスマートTVで提供してきたAIアシスタント「Copilot」を年内に終了する見通しとなった。家庭向けAIの接点としてTVへ展開してきた取り組みは、約2年で見直される格好だ。

米ITメディアThe Vergeが10月28日(現地時間)に報じた。これによると、MicrosoftはすべてのスマートTVでCopilotの提供を年内に終了する方針を決めた。LG製スマートTV上に表示されたサービス終了の告知によって判明したという。

告知では、MicrosoftがすべてのスマートTVでCopilotの提供を終了し、LG TVで利用できる関連機能も使えなくなる、または近日中に動作を停止する可能性があるとしている。具体的な終了日は明らかにしていない。

LGとSamsungは2025年1月、家電・IT見本市「CES 2025」でCopilotの導入計画を発表した。その後、Samsungは同年8月、一部のTVとスマートモニターにCopilotを正式搭載した。

TV向けCopilotは、音声対話による情報検索、視聴中コンテンツに関する質問への回答、映画やテレビ番組の推薦などを行うAIアシスタントとして位置付けられていた。

一方、導入を巡ってはユーザーの反発もあった。LGは昨年12月、webOSのアップデートを通じて削除できないCopilotショートカットを追加し、物議を醸した。

当時、ユーザーからは事前の同意なくAI機能が追加されたとの不満が上がった。これに対しLGは、この機能は独立した内蔵アプリではなく、WebブラウザでCopilotサイトを開くためのショートカットだと説明。あわせて、削除機能を提供する方針を示していた。

今回の提供終了は、MicrosoftのAI戦略の変化とも重なる。Microsoftは最近、チャット、AIエージェント、コーディング機能を統合したCopilotアプリを投入しており、法人向け業務や生産性向上支援に軸足を移している。

The Vergeは、Copilotを個人向けのデジタル伴走者という位置付けから業務用AIツールへと発展させる中で、TV向けサービスの戦略的重要性が低下したと分析している。

Microsoft、LG、Samsungの3社はいずれも、この件に関する正式発表を行っていない。モデルごとの提供終了時期や代替サービスの計画も、現時点では確認されていない。

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