写真=NVIDIA

NVIDIAの次世代普及帯GPU「RTX 6060」の投入が、2029年まで後ろ倒しになる可能性が浮上している。メモリ需給の逼迫や価格上昇が背景にあるとみられ、2028年発売観測があるソニーの次世代ゲーム機「PlayStation 6(PS6)」より遅れる可能性に加え、性能面でも見劣りするとの見方が出ている。

TechRadarが21日付で報じたところによると、リーク情報で知られるケプラーは、NVIDIAが普及帯モデルの投入を遅らせる可能性が高いと予測した。RTX 6060の登場時期は、次世代ゲーム機より後ろへずれ込む恐れがあるという。

焦点となっているのは発売時期だ。ケプラーはPS6とPC向けグラフィックカードの競合関係に触れ、RTX 6060について「かなり遅れて発売される」と指摘。「最近の流れを見る限り、PS6と同等の性能を確保できるかどうかも疑わしい」との見方を示した。

さらに、NVIDIAは供給が逼迫した局面では低価格帯カードの投入を後ろ倒しにしがちだとし、RTX 6060の発売時期が2029年になる可能性は高いとみている。

この見方が現実になれば、NVIDIAの次世代上位製品と普及帯製品の投入時期の開きは一段と広がる。記事では、RTX 6090、6080、6070が2028年初めから半ばにかけて先行投入される一方、RTX 6060はそこからかなり遅れて市場に投入されるシナリオが示された。

もっとも、ケプラーの発言はあくまで推測ベースであり、NVIDIAが公式に示した計画ではない。

背景として挙がるのが、メモリの供給と価格の問題だ。次世代GeForceではビデオメモリ需要が一段と高まる可能性がある一方、メモリ価格はすでに今年半ばから大きく上昇している。2027年にはコスト増がさらに深刻になるとの観測も出ている。

こうした状況が2028年まで続けば、NVIDIAが価格感応度の高い普及帯GPUの投入をさらに遅らせる可能性があるという。

PS6との比較も注目点の1つだ。足元では、ソニーの次世代ゲーム機が2028年に発売される可能性が高いとの見方がアナリストの間で広がっている。一部には2027年末発売説もあるが、いずれにしてもRTX 6060が2029年に登場するなら、時期的にはPS6に後れを取ることになる。

性能面の見通しはさらに不透明だ。ケプラーは、RTX 6060がゲーム性能でPS6に届かない可能性があるとみている。

現行世代では、RTX 5060はおおむねPlayStation 5 Proと同程度のゲーム性能を示すとされる。ただ、次世代ではそのバランスが崩れる可能性がある。とりわけ、ビデオメモリ構成が再び不足気味になれば、普及帯PCゲーマーの不満が強まる恐れもある。

ただし、現時点でRTX 6060の発売年や性能を断定するのは難しい。PS6自体の発売時期が固まっていないうえ、NVIDIAの次世代GPU戦略もメモリ需給の動向によって変わる可能性があるためだ。

当面の焦点は、メモリ価格の推移、NVIDIA上位ラインアップの発売時期、そして普及帯製品をいつ市場投入するかにある。

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