Samsung Electronicsは10月末、米国のGalaxyユーザー向けに、Samsung Walletでステーブルコイン「USDC」を送金できる機能の提供を始める。対応するブロックチェーンはSolanaとSuiで、送金手数料は無料とする。
米メディアUnchainedが10月8日(現地時間)に報じたところによると、USDCはSamsung Walletが対応する初のステーブルコインとなる。
Samsung Electronicsは、海外の暗号資産ウォレット宛てにUSDCを送る際の手数料を徴収しない。一方で、受取側のウォレットや取引所が独自に手数料を課す場合がある。送金速度はネットワークの混雑状況などによって変動する。
暗号資産ウォレットを持たない受取人でも、約60カ国の銀行口座で現地通貨として受け取れる。銀行送金の手数料は送金先の国や金額によって異なり、送金前にアプリ上で表示される。
送金インフラは、米国の規制の枠組みの下でステーブルコインのカストディ業務を手がけるBastionが担う。BastionはCoinbaseをサブカストディアンに指定しており、Samsung Wallet内のUSDCはすべてCoinbase Prime Vaultで保管される。
Samsung Electronicsは顧客資金を直接保有しない。口座管理やカストディ、資金移動は規制の枠組みの下にある提携先が担当する。利用者が送金する際には、登録済みデバイスでの生体認証が必要となる。
利用対象は、Samsungアカウントを保有する米国在住の18歳以上のユーザーで、Android 13以降を搭載したGalaxy端末を使っていることが条件となる。あわせて、登録手続きと本人確認、生体認証の設定を完了している必要がある。
Samsung ElectronicsとCoinbaseは、今回の取り組みを通じて協業範囲を広げる。両社は2025年、Samsung PayをCoinbaseアプリの決済手段として導入することを柱とする提携を結んでいた。
Samsung Electronicsは今後、オンラインと実店舗でのステーブルコイン決済機能を追加し、サービス提供地域も拡大していく方針だ。