写真=ナロ宇宙センターの発射台に設置されたヌリ号(HD Hyundai Heavy Industries提供)

韓国型ロケット「ヌリ号」(KSLV-II)は10月7日昼、衛星15機を搭載して5回目の打ち上げに臨む。主搭載衛星は超小型衛星コンステレーション「ネオンサット」5機で、これを順次軌道へ投入する。

宇宙航空庁と韓国航空宇宙研究院によると、ヌリ号は前日午後8時5分、コフンにあるナロ宇宙センターで発射台への設置作業を完了した。機体を起立・固定した後、電力や推進剤を供給する接続設備「アンビリカル」をつなぎ、気密点検など必要な準備を終えた。強風の影響で作業を慎重に進めたため、完了は当初見込みより遅れたという。

打ち上げ可能時間帯は同日午後0時23分から午後1時23分まで。宇宙航空庁は同日午前に開く打ち上げ管理委員会で、技術的な準備状況に加え、気象や宇宙環境、宇宙物体との衝突可能性などを総合的に点検し、最終的な打ち上げ時刻を決める。

今回搭載するのは、ネオンサット2〜6号の5機とキューブ衛星10機の計15機。ヌリ号としては過去最多の搭載数となる。

今回の焦点は、同一の観測任務を担うネオンサット5機を順次分離して軌道投入する点にある。衛星同士の衝突を避けるため、35〜40秒の間隔を空け、異なる方向へ分離する計画だ。分離時に衛星へ伝わる衝撃を抑える低衝撃の衛星分離装置も新たに採用する。

ネオンサットが撮影する地上画像は、安全保障に加え、山火事や洪水などの災害対応にも活用する予定だ。宇宙航空庁は今回の5機に続き、2027年のヌリ号6回目打ち上げでさらに5機を投入し、計10機のコンステレーション運用体制を構築する方針。実現すれば、朝鮮半島を1日3回以上撮影できるようになるとしている。

同時に打ち上げるキューブ衛星は、国産素子・部品の宇宙環境下での性能検証、低軌道の宇宙環境調査、海流監視、微小粒子状物質の分析など、さまざまな任務を担う。

宇宙航空庁は、打ち上げから約1時間30分後にヌリ号の任務遂行結果を公表する予定だ。今回の成否は、主搭載衛星のネオンサット5機が目標軌道に正常投入されたかどうかを基準に判断する。

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