Evernossが10月8日、ナスダックでティッカーシンボル「XRPN」として取引を開始する。ブロックチェーンメディアのU.Todayが10月3日(現地時間)に報じた。EvernossはXRPを単純に保有するのではなく、RippleおよびXRP Ledgerのエコシステム内で運用し、1株当たりのXRP価値の拡大を目指す財務モデルを打ち出している。
同社はバランスシート上で4億7300万XRPを保有している。報道によれば、上場企業によるXRP保有量としては最大規模という。9月30日にはSPACのArmada IIとの合併について株主承認を取得し、これに伴い10億ドル超(約1500億円)を調達した。主要投資家にはRipple、SBI Group、Pantera Capital、Krakenが名を連ねる。
Evernossは、保有するXRPを単純保有にとどめず、XRP Ledger上のDeFiプロトコルや裁定取引に振り向ける計画だ。狙いは、XRPN1株当たりの純XRP保有量を継続的に積み上げることにある。この仕組みが機能すれば、市場に出回る現物XRPが減少し、需要が維持された場合には価格押し上げ要因になり得るとの見方も出ている。
上場時点での値動きにも関心が集まっている。XRPは週足で1.50ドル前後でもみ合っており、移動平均線は1.26〜1.45ドルのレンジで下値支持として意識されている。日足では、1.63ドル近辺のボリンジャーバンド上限を試す動きもみられる。
季節性も支援材料とみられている。2026年10月は月初時点で0.93%高となっており、8月と9月にはそれぞれ30%、7.95%上昇した。過去の傾向では第4四半期はXRPが強含みやすく、11月の平均リターンは80.2%、12月は63.1%とされる。
もっとも、不確定要素もある。XRPNは取引開始直後に思惑先行の買いが入る一方、材料出尽くしの売りが出やすく、短期的に値動きが荒くなる可能性がある。ナスダック上場によって米株市場との連動性が高まれば、暗号資産市場が底堅く推移していても、米主要株価指数の調整局面ではXRPNの上値が重くなる可能性もある。
今回の上場は、米国の投資マネーがXRPにアクセスする際の法的リスクを抑える新たなルートとして位置付けられている。市場では、これを機にアルトコインへの新たなエクスポージャーが広がり、XRPの価格見直しが進む可能性があるとの見方が出ている。