科学技術情報通信部は10月2日、国産AI半導体(NPU)の性能指標「K-Perf」を、韓国電力によるNPU導入検証に初めて適用すると発表した。同部は韓国電力、Rebellions、韓国情報通信技術協会(TTA)と業務協約を締結し、電力分野の実運用環境で性能と信頼性の検証を進める。
同日、Rebellions本社で開かれたのは、「K-Perf活用 国産NPUベース電力分野AI映像分析 技術協力業務協約」の締結式だ。国産NPUを電力の実運用現場に適用し、現場環境での性能と信頼性を検証することを目的とする。
協約に基づき、韓国電力は現場での試験運用と活用モデルの開発を担う。RebellionsはNPU性能の最適化と技術支援を担当し、TTAは実際の電力運用環境を反映した性能・信頼性の検証を受け持つ。
韓国電力は、これまで変電所ごとに分散運用してきたAI映像分析インフラを、NPUベースの統合監視システムへ転換し、実証を進める計画だ。今回の実証では、国産AI半導体の性能指標であるK-Perfを導入評価の基準として活用する。K-Perfが実際の導入企業によるAI半導体の導入プロセスに適用されるのは初めてという。
K-Perfは、国産NPUの性能に対する信頼性を高め、導入企業に客観的な判断基準を示すための指標だ。2025年12月には、15の需要・供給機関が参加し、実使用環境を前提に測定モデルや試験条件を策定。初回トークン生成時間(TTFT)、トークン当たり生成時間(TPOT)、単一ユーザー処理量(TPS/1user)などの詳細指標も定めた。
科学技術情報通信部とTTA、情報通信企画評価院(IITP)は2026年6月、国産AI半導体2種を対象に、AIチャットボットや文書検索など生成AIサービス別の試験検証を実施した。この検証では、導入企業が求めるサービス別性能基準(SLO)を満たすことを確認したとしている。
今回の韓国電力での実証により、K-Perfの適用範囲は生成AI向け中心から、電力分野のAI映像分析へと広がる。科学技術情報通信部は今後、公共部門を中心に国産AI NPUの導入事例を拡大していく方針だ。
イ・ドギュ科学技術情報通信部情報通信政策室長は「国産AI半導体の技術開発と性能検証が実市場での活用につながるエコシステムの構築に向け、政策資源を集中していく」と述べた。その上で「K-Perfを継続的に高度化し、今回の協力の成果が公共部門全体に広がるよう支援する」とした。