ミームコインのロゴ。写真=Shutterstock

ミームコイン市場で、9月後半の急騰後に上げ幅を急速に失う展開が目立っている。市場の関心は騰落率そのものから、ラリーがどこまで続くかに移った。今回の上昇は個別材料主導というより、ビットコイン高に加え、ショートポジションの清算やリスク選好の持ち直しが重なった結果とみられている。

Decryptが1日(現地時間)に報じたところによると、9月21〜22日にビットコインが7.2%上昇する間、PEPEは22.2%、Dogecoin(DOGE)は13.8%、Dogwifhat(WIF)は17.7%上昇した。同じ期間に、暗号資産市場では約9億1900万ドルのショートポジションが清算された。

特定のミームコインに明確な好材料が見当たらない中で価格が急伸した背景には、市場全体の買い需要の強まりと、レバレッジ解消に伴う買い戻しがあったとされる。ビットコインが強含む局面ではリスク選好が戻りやすく、下落を見込んだショートの強制清算が追加の上昇圧力になったという見方だ。

ミームコインは、ビットコインや主要アルトコインに比べて流動性が薄い銘柄が多い。このため需給の変化に価格が反応しやすく、需要が集中すれば上昇率が膨らむ一方、買いが細れば短期間で反落しやすい。

価格形成の面でも、ミームコインは従来型のファンダメンタルズに左右されにくい。業績やキャッシュフロー、プロトコルのアップグレードより、注目度や出来高、投資家心理の影響が大きいとの分析がある。価格上昇が関心を呼び込み、新規参加者の流入が再び値動きを拡大する構図だ。

今回のラリーでは、出来高の増加も鮮明だった。PEPEのデリバティブ出来高は、上昇局面で1日当たり260%超増加した。PrimeXBTは、出来高を伴う上昇は、流動性の薄い市場で生じる一時的な急騰よりも相対的に強い動きになりやすいと指摘した。一方で、出来高がその後も維持されるかは別問題だとしている。

銘柄別に見ると、DogecoinとPEPEは、ミームコインの中では比較的広い取引基盤を持つ。新興銘柄に比べて市場の厚みがあり、取引参加者の裾野も広いとされる。

とりわけDogecoinは、暗号資産市場全体でリスク選好が強まる局面になると、個別材料が乏しくても価格が素早く反応する傾向があるという。

一方、WIFのような新興ミームコインは、値動きがさらに大きくなりやすい。WIFは同期間に17.7%上昇し、週ベースでは40%超上昇した。時価総額や市場規模が相対的に小さいぶん、取引需要の変化が価格に与える影響も大きくなりやすいとの見方が出ている。

レバレッジも、ミームコインの変動を増幅する要因の一つだ。上昇局面ではショートの強制清算が追加の買いにつながり、上げ幅を広げやすい。逆に上昇が崩れると、今度はロングの清算が連鎖し、下落率を拡大させる可能性がある。

今後のミームコイン相場を占ううえでの主な変数としては、ビットコインの値動き、出来高、未決済建玉が挙げられる。ビットコインが安定推移を保ったまま再び上昇すれば、投資家の資金配分がミームコインのような高リスク資産へ広がる可能性がある。

反対に、ビットコインが弱含めば、ミームコインはより大きな価格変動にさらされやすい。

出来高は、ラリーの持続性を見極めるうえで中核となる指標だ。価格上昇とともに出来高も維持されれば、参加が続いているシグナルと受け止められる。逆に価格だけが上がり、出来高が細るようであれば、上昇モメンタムの鈍化を示す可能性がある。

未決済建玉にも両面がある。建玉の増加は関心の高まりやポジション拡大を示す一方、相場が急反転した場合には清算規模を膨らませる要因にもなり得る。

結局のところ、今回のミームコインラリーが示したのは、上昇率の大きさよりも市場参加がどこまで続くかという点だ。PrimeXBTは、9月の上昇局面では初期のショートスクイーズが価格を押し上げたものの、その後は出来高が減少し、上昇も急速に勢いを失ったと分析した。

次のラリーが起きたとしても、同じパターンが繰り返される可能性はある。ミームコインへの関心が再び集まるかに加え、初動の急騰後も出来高と市場参加が維持されるかどうかが、上昇の持続性を左右する焦点になっている。

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