SKPACは10月1日、産業通商資源部傘下の韓国产業技術振興院(KIAT)が推進するフィジカルAI基盤の自律製造分野の国際共同研究開発プロジェクトで、主幹研究開発機関に選定されたと発表した。
同プロジェクトには、今後約5年間で政府支援金100億ウォン(約11億円)が投じられる。SKPACのほか、セジョン大学、カナダのトロント大学、CUUVA、韓国の食品大手など、国内外の産学連携機関が参加する。
研究チームは、製造現場の作業者、設備、工程の状況をAIが把握し、作業計画からロボット制御、安全管理までを担うマルチAIエージェント基盤の自律製造技術の開発を進める。
SKPACは主幹機関として、複数の異種ロボットを対象とした統合運用・制御技術の開発を担当する。協働ロボットや自律移動ロボット(AMR)など、異なるロボットをAI基盤で一体運用する技術の高度化を図る。
研究チームは、仮想環境で作業と制御のプロセスを事前に検証したうえで、食品企業の生産現場へ段階的に適用する計画だ。長期運用を通じて安定性と事業性を検証し、将来的には電子、バッテリー、自動車など他の製造業への展開も目指す。
SKPACは、今回の研究成果を実際の生産環境に適用可能なAIファクトリーソリューションや運用ソフトウェアへとつなげ、事業化を進める方針だ。
親会社のナムアックスは、このプロジェクトとは別に、製造現場のAIファクトリーと連携するフィジカルAIデータセンター事業への参入も計画している。ロボット学習向けのGPUや、シミュレーション基盤の合成データ生成環境、それらを統合管理するミドルウェアの供給構想を示した。
SKPAC関係者は、「今回のプロジェクトは、個別ロボットや設備単位の自動化を超え、人と複数の異種ロボットをマルチAIエージェント基盤で統合運用する自律製造技術の確立に意義がある」とコメントした。そのうえで、「実際の生産現場で安定性と事業性を検証し、食品分野を皮切りに、電子、バッテリー、自動車など多様な製造業へ適用範囲を広げていく」とした。