XRP(写真=Shutterstock)

アルトコイン市場の地合いが持ち直す中、XRPが今回の相場サイクルで重要な銘柄として改めて注目を集めている。ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」は9月30日(現地時間)、古参トレーダーのクリプトリカが「XRP抜きにアルトシーズンはない」との見方を示し、長期的な上昇シナリオを提示したと報じた。

クリプトリカはXRP/米ドルの長期チャートを公開し、2017年以降のパターンをもとに2027年までの値動きを想定した。最大の焦点は、XRPが現在の下落トレンドラインを上抜けられるかどうかにある。

2週足チャートでは、XRPは2025年に約3.60ドル(約540円)を付けた後、高値と安値を切り下げながら下落基調を続けてきた。3.60ドルは2018年の高値とも重なる水準で、主要な上値抵抗線として意識されている。

足元の下落トレンドラインは、直近の取引レンジである1~1.40ドル(約150~210円)近辺まで低下している。一方、過去の主要安値を結んだ長期サポートラインは維持されており、両トレンドラインが収束する局面が今後の方向感を左右する可能性があるという。

今後の焦点は、XRPがどのような形でこのレンジを上放れるかだ。チャート上では、まず下落トレンドを脱して3ドル(約450円)の抵抗線まで上昇し、その後は7ドル前後(約1050円)まで上値を伸ばす展開を想定する。いったん4.50ドル(約675円)付近まで押し戻された後、最終的には15ドル(約2250円)近辺に達するシナリオも示した。現在水準からみると約10倍の上昇に相当する。

もっとも、現時点で市場がXRPをアルトコイン上昇相場の主役とみているわけではない。XRPは9月16日に約1.24ドル(約186円)だったが、9月23日には1.66ドル(約249円)程度まで上昇した。9月30日時点では1.50ドル(約225円)前後で取引されている。反発はみられるものの、他のアルトコインのような急騰局面にはまだ入っていない。

こうした値動きは、市場心理の変化とも重なる。クリプトリカは、暗号資産市場の心理がアルトコインに傾き、弱気相場への懸念が後退する局面で、XRPが重要な役割を担うとみている。

実際、アルトコインシーズン指数は62だった。広範なアルトシーズン入りの目安とされる75には届いていないものの、8月の40からは大きく改善している。

直近では一部アルトコインの急騰がこうしたムードを後押しした。過去1カ月では、Quant(QNT)が375%超、Ethena(ENA)が225%上昇し、Zcash(ZEC)もここ数週間で218%上げた。Uniswap(UNI)、NEAR(NEAR)、Arbitrum(ARB)、ミームコインのPUMPも堅調に推移した一方、XRPは同様の上昇局面にまだ乗り切れていない。

ただ、XRPにも短期間で急騰した前例がある。2024年11月から2025年1月にかけて約600%上昇し、2025年7月には2024年11月比で約8倍まで上げ、2018年の高値も上回った。クリプトリカは、足元の鈍さだけでXRPの上値余地を過小評価すべきではないとの立場を示している。

直近90日ベースのXRPの上昇率は39%だった。急騰したアルトコインと比べると見劣りするが、市場は過去のような急激なボラティリティ再来の可能性をなお十分には織り込んでいないという。

XRPは8月にも、4日間で0.93ドル(約140円)から1.70ドル(約255円)へ82%急騰した。アルトコイン全体の強い地合いが続くなら、XRPが出遅れ銘柄として追随するかが次の注目点となる。

クリプトリカはこうした見方を、「NO ALTSEASON WITHOUT XRP」という言葉で端的に表現している。

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