LG Energy Solutionは10月1日、米電動商用車スタートアップのIndigo Technologiesと戦略的業務提携に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。Indigo Technologiesが開発中の次世代電動商用車「Flow Ride」「Flow Cargo」向けに、46シリーズ円筒形バッテリーセルの優先採用に向けた協議を進める。
Indigo Technologiesは2010年設立の企業。車輪内に駆動装置とサスペンションを統合した「SmartWheels」技術を持ち、乗り心地の改善や車内空間の拡大を特徴とする。物流・配送、配車サービス向けの電動商用車を開発しているほか、充電インフラやデジタルモビリティサービスを組み合わせたTaaS事業も推進している。
両社はバッテリー供給の協議と並行して、技術面でも連携する。航続距離の延伸と充電時間の短縮を通じて、車両とバッテリーの性能最適化を図る。Indigo Technologiesは次世代電動商用車向けのバッテリー技術と安定供給基盤の確保を、LG Energy Solutionは北米での46シリーズ採用拡大をそれぞれ狙う。
LG Energy Solutionは今回の協業を足がかりに、北米の電動商用車市場で事業拡大を進める。年内には米アリゾナ州クイーンクリークの円筒形バッテリー工場の稼働も予定しており、現地生産体制の強化を通じて46シリーズの受注拡大につなげる考えだ。同社によると、2026年4〜6月期の円筒形バッテリー出荷量は、安定した量産を背景に前年同期の1.5倍となった。
Indigo Technologiesのウィル・グレイリンCEOは、「人の移動や配送サービスの電動化・自動化が求められている一方で、それに対応できる電気自動車や充電インフラはなお十分ではない」とコメントした。その上で、「LG Energy Solutionとの長期的なパートナーシップを通じて先進的な車載バッテリー技術を活用し、車両、ドライバー、フリート事業者のすべてに、より優れた経済性を提供したい」と述べた。
LG Energy Solutionのオ・ソンファン小型電池事業部マーケティンググループ長は、「高いエネルギー密度と急速充電性能を備えたNCMベースの46シリーズの競争力が評価され、米国の新規顧客を確保できた点に意義がある」と説明した。「今回の協力を機に、多様な電動商用車市場への展開を進め、46シリーズ事業の成長をさらに加速させる」としている。