画像=Naver「D-コマースリポート2026」

Naverは30日、SmartStoreの過去10年を振り返った報告書を公表し、販売者向け支援がデジタルトランスフォーメーション(DX)の段階から、AIを軸とする人工知能トランスフォーメーション(AX)の段階へと進化してきたとの分析を示した。

公表したのは、ソウル大学のユ・ビョンジュン教授研究チームと延世大学のチェ・ボルム教授研究チームが共同研究した「D-コマースリポート2026:SmartStore 10年進化経路報告書」。

報告書では、販売者が事業の成長段階ごとに異なる課題を抱える点に着目し、Naverがそれに対応して支援インフラをどのように拡充してきたかを整理した。

立ち上げ初期には、低手数料や迅速精算といった金融面の支援が中心だった。Naverは2018年にSmartStoreの無料開設を支援し、2020年には迅速精算サービスを導入した。

成長段階に入ると、支援領域は顧客接点の強化や物流対応へと広がった。ショッピングライブは2020年、物流ソリューションは2022年、コマースソリューションは2023年にそれぞれ導入した。

EC市場の成熟とAI活用の拡大に伴い、支援の重点も変化した。Naverは2024年、パーソナライズ技術とAI推薦を適用した「Naver Plus Store」を導入した。物流インフラや「N配送」の高度化も進めている。

販売者が重視する支援項目も、成長段階によって違いがみられた。参入期と成長期の販売者がSmartStoreを主力販売チャネルとして利用する理由では、「金融支援」を挙げた割合がそれぞれ50.6%、53.2%だった。

一方、成熟期の販売者では、マーケティング面での露出拡大や販路拡大などの「事業支援」を最も重視した割合が48.3%に上った。「金融支援」を選んだ割合は40.0%だった。

報告書は、AX時代に入っても、こうした成長インフラが販売者の事業拡大を支える役割を果たしていると分析した。販売者は自社の成長段階に応じ、複数のソリューションを組み合わせて活用しているという。

CRM機能の「販売者クーポン」では、売上改善効果が約3カ月続いた。さらに、利用開始1カ月時点のレビューが初期比で2倍以上蓄積したストアでは、売上が最大9.6%増加したとの調査結果も示した。

ユ・ビョンジュン氏は「Naverはこの10年間、販売者が変化する市場環境に対応できるよう、技術インフラを発展させてきた」とした上で、「AXへの転換が進む過程でも、こうした成長インフラは引き続き活用できる」と述べた。

チェ・ボルム氏は「SmartStoreは、検索、決済、データ、物流、金融の各インフラを結び付け、販売者中心のエコシステムを構築してきた」とコメントした。

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